超満員だったのは? Jリーグ収容率ランキング32位。集客力がネック? 昨季タイトル獲得も収容率はJ1下位
2024シーズンの明治安田生命Jリーグは全日程を終えた。スタジアムの盛り上がりを知る上で観客動員数は重要な指標だが、収容可能人数に対してどのくらい埋まったかというのも大事だ。スタジアムを満員にしたのはどのクラブか。今回は、2024シーズンにおけるJ1からJ3までの各クラブのリーグ戦収容率を計算。スタジアムを熱気で満たしたクラブを、ランキング形式で順位ごとに紹介する。
32位:アビスパ福岡 本拠地:ベスト電器スタジアム(21,562人収容可能) 平均入場者数:9,699人 平均収容率:45.0% アビスパ福岡は、集客の問題に苦しめられている。今季はリーグ12位とまずまずの成績を残したが、平均入場者数はリーグワーストの9,699人となってしまった。昨季はYBCルヴァンカップ優勝を果たすなど、近年評価を高めているクラブの1つだが、チームの成績が大幅な集客力アップに繋がっていないのが現状だ。 今季は9月に行われた第29節・ヴィッセル神戸戦(0-2)で「アビスパ2万人プロジェクト」を発表。収容可能人数2万人弱の本拠地「ベスト電器スタジアム」を超満員にすることを目指したが、蓋を開けてみると12,344人しか集めることができなかった。 その他にも、「九州ダービー」である第18節・サガン鳥栖戦(2-0)の15,880人、第37節・浦和レッズ戦(1-0)の17,161人など多くのファン・サポーターが訪れた試合もあったものの、基本的には1万人前後の集客にとどまっている。 今回の収容率ランキングで、福岡の順位は32位。J1で4番目に収容率が低いチームとなった。福岡より下の3クラブは軒並みキャパシティの大きいスタジアムを本拠地としているため、とてもじゃないが最下位回避を喜べる状況ではない。 5年間指揮を執り、チームを高みに導いた長谷部茂利監督は今季限りで退任となった。新たな体制で臨む来季は、チームとして大きく変わるチャンスだ。福岡は九州を代表する人気チームへと進化することができるだろうか。
フットボールチャンネル