「便」の色や形からわかるあなたの健康状態
通過時間
健康な腸の通過時間は12~24時間で、排便の回数は1日に3回以下であることが望ましい。排便が頻繁であれば、栄養が十分に吸収されなかったり、感染症や不安、食物不耐症、腸内の炎症が起きている可能性がある。逆に排便が少ない場合や残便感が残る場合は、食物繊維や水分が不足しているか、寄生虫がいる可能性がある。慢性的な便秘は、毒素やホルモンがきちんと排出されなくなり、その結果として生理の問題や頭痛、腹部膨満感が生じることもあるとのこと。
色
便の理想的な色とされる中褐色を作り出しているのは、私たちの胆汁。 ・薄い茶色や粘土色の便は、胆汁がうまく生産されていないことを示している。これは、抗下痢薬による副作用、またはセリアック病の症状である可能性がある。 ・抗生物質の服用後は、緑色の便が出ることがある。もしくは、細菌感染の可能性もあり、食物が大腸を速く通過し過ぎることで起こりやすいそう。または、緑の野菜や食品添加物(食品色素)の摂取が原因かもしれない。 ・黒色の便が出るときは、最近鉄剤を服用したか、上部消化管での出血が考えられるため、できるだけ早く医師の診察を受ける必要がある。 ・赤い便は、痔や肛門裂傷などにより、下部消化管で出血が起きている可能性がある。もしくは、単に赤ワインやビーツの摂取が原因かもしれない。 ・黄色い便や不快な臭いがする脂っぽい便は、脂肪の分解や吸収がうまく機能していないことを示していることが多い。おそらく、胆汁や消化酵素の不足が原因とのこと。もしくは、小腸感染症の兆候かもしれない。 ・オレンジ色の便は、胆管の詰まりを示しているか、制酸剤の服用が原因の可能性がある。
臭い
便が薔薇の香りである必要はないけれど、不快すぎるべきでもない。臭いがきついときは、なにかしらの問題が起きているサインであり、砂糖の摂り過ぎや食物不耐症が原因かもしれない。これは、体が食べものを適切に消化できておらず、発酵が起きていることを示している。つまり、消化酵素が不足しているか、腸内細菌のバランスが崩れているか、または感染症が原因として考えられるそう。