蛍光イエローの溶岩湖や数百万羽の空の舞、巨匠が輩出した映画祭など1月の旅先5選
価格は手頃になり、混雑も減るので、旅に出るのにもってこい
北半球の大半の地域が寒さに身を縮めることになる1月は、快適な場所を求めて旅に出るのにちょうどよい。財布からお金が飛んでいくホリデーシーズンが過ぎれば、価格は手頃になるし、混雑も減る。 ギャラリー:1月の旅先5選 写真5点 1月の寒い場所は暗くて陰鬱、とは限らない。北欧の空にはオーロラが彩りを放ち、アルプスやカナダ、米国などのスキー場では、真っ白なゲレンデをスキーヤーが滑降していく。凍えるような寒さも、プラハやウィーン、ブダペストなど、ヨーロッパの都市への旅を素敵に演出してくれる。雪が舞い散る石畳の街を散策するなんて理想的だ。 冬の鬱々とした気分を日光で吹き飛ばしたいなら、ハイカーたちが集う場所、パタゴニアへ。カリブ海や中央アメリカも、温暖で雨が少なく、スキューバダイビングやドルフィンウォッチングなどのウォーターアクティビティを楽しめる。南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアといった国々は夏真っ盛りで暑いが、東南アジア(特にタイ、カンボジア、ベトナム、マレーシア)の多くの地域では、青空の下で快適に日光浴ができる。
1. エチオピア
息苦しい暑さも冬になれば和らぎ、地球の片隅にあるこの地を訪れやすくなる。エチオピア北部にある荒涼としたアファール低地(ダナキル低地)は、世界でも有数の暑く、乾燥して、標高が低い場所だ。塩湖や蛍光イエローの酸性泉、溶岩湖があり、アフリカの活火山の大部分が集中している。 雨が少なくなる1月は、泥で覆われていた道が復活し、南部にある奥地のオモ渓谷まで行けるようになる。地元のガイド付きの信頼できるツアーを予約して、多くの少数民族が暮らす広大な湿地を訪れてみよう。 エチオピアにとって重要な宗教的祭事の2つが1月に行われる。エチオピアのクリスマスと、ティムカットという毎年1月19~20日に行われる正教会の祝祭だ。 ヨルダン川でキリストが洗礼を受けたことを祝うこの祭りでは、各地で地元の人々が聖なる泉で身を清める。祝宴や街頭パーティー、巡礼者の行進なども行われる。17世紀に建てられた壮大な宮殿があるゴンダールや、火山岩を掘って造られた中世の聖堂が10以上ある聖地ラリベラでは、聖なる催しを見ることができる。 サステナブルな旅のヒント: エチオピア全世帯の3分の1は、貧困ライン以下の生活をしている。よって地元の人々を支援するには、コミュニティベースのツアーを予約するのがよい。 シミエンエコツアーズ(SimienEcoTours)では少人数向けに、ラスタ山脈へのトレッキングや、途中で地元のロッジに宿泊するオプションを用意している。 ヤレド・ツアー&トラベル(Yared Tour & Travel)には、コーヒーをテーマにした南西部ツアーがあり、地元の人々とコーヒーセレモニーを楽しめる。