「御城印」作成で魅力発信 花見名所の大田原城、桜もデザイン 栃木
城巡りを楽しむ歴史ファンや城愛好家にアピールしようと、栃木県大田原市は、市指定史跡の大田原城(同市城山2)と現在は城址(じょうし)公園となっている黒羽城(同市前田)の御城印(ごじょういん)2種類を作成した。既に発売済みの佐良土城(同市佐良土)と合わせ、訪れる人への記念や土産として市内の歴史や文化財の魅力を発信したいとしている。 いずれも和紙(縦14・8センチ、横10センチ)に印刷。大田原城の御城印は、大田原藩主の大田原氏の家紋「朧月(おぼろづき)」と「丸に釘抜(くぎぬき)」、大田原城図をあしらった。現在は花見の名所で知られることから右上に桜がデザインされている。 黒羽城の御城印は、黒羽藩主大関家の家紋「柊囲(ひいらぎかこ)み沢瀉(おもだか)」と黒羽城鳥瞰(ちょうかん)図がモチーフ。別名の「九鶴(きゅうかく)城」「鶴舞(つるまい)城」から、羽ばたく鶴をワンポイントにした。 市商工観光課は「愛好家から市に問い合わせや要望もあった。期待に応える御城印になったと思う」と喜んだ。1枚300円。大田原城の御城印は光真寺(同市山の手2)と大田原神社(同)、黒羽城の御城印は黒羽芭蕉(ばしょう)の館(同市前田)で販売している。【藤田祐子】