【阪神JF】4項目満点!ブラウンラチェットが主役 2戦目でアルテミスS勝利“王道”からG1初制覇へ
過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す「G1データ王」が混戦の2歳女王決定戦「第76回阪神ジュベナイルフィリーズ」を斬る。5項目各20点満点のポイント制(評価対象は初参戦の外国馬と抽選組を除く15頭)で導き出されたヒロイン候補は今年米国でその名をとどろかせた、あの馬の妹だ。 【ステップ】 アルテミスS組が【5・3・3・19】と圧倒的に強い。【1・1・0・0】のアイビーS組が不在の今年は文句なしに満点20点。最多出走のファンタジーS組は【2・0・2・31】と好走率こそ高くないが、馬券には絡むので15点。その他のレースでは、新潟2歳S、からまつ賞(東京芝7F)からそれぞれ勝ち馬が出ているので左回りのレースからの臨戦なら10点。ファンタジーS以外の右回りを使った馬は5点とする。 【前走着順】 前走1着馬【8・7・4・75】、同2着馬【2・1・4・23】で馬券圏内の大半を占める。前走勝っている馬でもタイム差なしの辛勝のケースは【1・1・2・27】と好走率がガクンと低下する。0秒1差以上の1着馬は20点、2着馬が15点、タイム差なしの1着馬が10点、3着以下だった馬を5点とする。 【脚質】 瞬発力勝負になりやすい傾向。舞台は阪神から京都に替わるが、直線が長い外回りの舞台設定は同じ。まずは前走の上がり3F順位に注目。好走があるのは1位【4・5・1・38】、2位【1・2・2・24】、3位【3・1・4・20】、4位【1・2・1・12】まで。上がり3F1~4位で、さらに1~5番人気以内なら【9・6・6・25】。これに該当する馬を20点、6番人気以下だった馬は15点。上がり3F5位以下は【1・0・2・51】とほぼ壊滅的で10点。 【キャリア】 キャリア2戦が【5・3・3・38】で連対率(=16・3%)は最も高い。同3戦も【5・5・6・48】=同15・6%で甲乙つけがたい。ともに20点とする。キャリア1戦は22年2着シンリョクカ、キャリア4戦は15年2着ウインファビラス&23年3着コラソンビートの2頭が馬券圏内でそれぞれ10点。キャリア5戦以上は1頭も馬券に絡んでおらず5点。 【馬体重】 明確に小型と大型が走っていない。レース当日の馬体重460キロ以上480キロ未満が【7・3・4・36】。480キロ以上500キロ未満が【3・1・0・16】でこの範囲だけで勝ち馬を網羅できる。前走460~479キロを20点とするが、残念ながら抽選前に出走当確の馬は該当なし。同480~499キロが15点。それ以外を10点とする。 【結論】 ブラウンラチェットが4項目で満点を獲得し、計90点で単独首位。キャリア2戦目でアルテミスSを勝つ“王道”を歩んだことで、ライバルを一歩リードした。米G1のケンタッキーダービー&BCクラシックで3着だったフォーエバーヤングの半妹が、兄よりひと足早くJRA・G1のタイトルをつかむか。次位は80点で4頭が横並び。当日の馬体重次第で順番をつけたい。(データ班)