笠利・龍郷路276人駆ける 奄美ヨーリヨーリラン 奄美大島
鹿児島県奄美大島の北部を走る「第3回奄美ヨーリヨーリラン」(同実行委員会主催)が4日、奄美市笠利町用安のホテルばしゃ山村を発着点にあった。同町を走る50キロ、隣接する龍郷町もめぐる100キロの2コースに全国から計276人が参加。参加者は奄美大島北部の美しい風景と満開のヒカンザクラ、補給地点で振る舞われる島料理などを楽しみながら、早春の笠利・龍郷路を駆け抜けた。 笠利町を1周する50キロコースには個人78人と8チーム、龍郷町一円が加わった100キロコースには個人92人と10チームが参加。うち200人が島外からの参加者だった。 この日はスタート時の早朝にスコールのような雨が降り、日中は気温24度と夏日に。累積標高2828メートルというアップダウンの激しいコースも選手たちを苦しめた。 完走は50キロが71組、100キロが73組。100キロコース個人男子優勝者の熊谷卓朗さん(41)=岩手県大船渡市=は「かなりきついコースだったが、美しい朝焼けの海岸線や桜を見ることができた」。女子優勝者の池田由佳さん(59)=神奈川県逗子市=は「途中のエイド(補給所)での地元料理やもてなしもすばらしく、おかげで何とか走り切ることができた」と話した。 勝眞一郎実行委員長(59)は「北海道から沖縄まで多くのランナーに春の奄美大島を楽しんでもらえた。観光客の少ない毎年2月に桜と特産品、島料理を楽しめるイベントとして、今後さらに改善してよりよい大会にしていきたい」と語った。