ハミルトン、喝采と涙で締めくくったメルセデスでのラストドライブ
【AFP=時事】24F1最終戦アブダビGPは8日、決勝が行われ、通算7度の選手権制覇を誇るルイス・ハミルトンは16番手スタートから4位フィニッシュを果たし、メルセデスAMGでの栄光の12年間を喝采と涙で終えた。 【写真】ドーナツターンを披露するハミルトン 40歳の誕生日を迎える来年1月にフェラーリへ加入するハミルトンは、チームメートのジョージ・ラッセルを最終周にかわす見事な追い上げのドライビングを披露し、その走りと言葉で感動を呼んだ。 「彼(レース当日の担当エンジニアであるピーター・ボニントン)が『ハマー・タイム』と言ったとき、これを耳にするのは最後なんだとよぎった。その瞬間、本当に実感した」と振り返った。 「本当に、とても厳しいレースだった。スタートはあまり良くなかったし、来シーズンのチームメイト(フェラーリのシャルル・ルクレール)と比べても、最初のスティントは本当に、かなり難しかった」「諦めずにプッシュし続けて、『さあさあ、行けるぞ』と思いながら、タイヤを替えたらマシンが生き返った。できるだけ上でフィニッシュしたかったし、チームが長年かけて与えてくれたように、自分もチームにすべてをささげたかった」 歓声の中でドーナツターンを披露したハミルトンは、チームのメンバー一人ひとりとの記念撮影にも臨んだ。 レース後の無線では、チーム代表のトト・ヴォルフ氏が「ワールドチャンピオンの走りだった。素晴らしい!」と話すと、ボニントン氏も「今日の素晴らしい走りはずっと楽しかったよ」と語りかけた。 これに対してハミルトンは「こちらこそ楽しかった。僕らは独りで夢を見たけど、ともに信じ、チームとして事を成し遂げた。勇気、固い意志、情熱に感謝する。信じる一歩が歴史への旅に変わった。僕らはすべてをともにやり遂げたし、ファクトリーのみんなに感謝している」 ハミルトンは、メルセデスでの12シーズンで単一チームでは最多となる246レースに出場。78回のポールポジションを獲得し、通算84勝を挙げた。ドライバーズチャンピオンシップは、自身7回中6回をメルセデスで手にしている。【翻訳編集】 AFPBB News