マカフィー、AIベースの詐欺検出機能を発表--既存ユーザーに無料で提供へ
詐欺を目的としたメッセージや動画が増え続ける中、McAfeeはユーザーがだまされる前に詐欺を検知する新たな機能を導入することにした。世界最大のテクノロジー見本市「CES 2025」で披露されるこの人工知能(AI)ベースの詐欺検出機能は、テキストメッセージ、電子メール、動画を利用した詐欺に対する包括的な保護を同社のユーザーに提供する。 「詐欺師は日に日に悪賢くなっており、AIなどのテクノロジーを用いて詐欺行為をもっともらしく、見破りにくくしている」と、McAfeeで最高テクノロジー責任者(CTO)を務めるSteve Grobman氏はプレスリリースで述べている。 「彼らは、恐怖心、切迫感、信頼感といった人々の感情につけ込んで、自分たちの望むものを手に入れようとする。そこで私たちは、AIを搭載した『McAfee Scam Detector』を開発した。この機能は、ユーザーが被害に遭う前に詐欺の可能性を警告し、個人情報を常に管理できるよう支援するだけでなく、詐欺師を出し抜くのに必要なスキルを身に付けられるようサポートする」 既存のMcAfeeユーザーは、追加料金なしにこの新しい詐欺検出機能を利用できる。この機能のベースとなっている「McAfee Smart AI」は、ユーザーの受信トレイを監視して不審な電子メールをチェックし、危険なメッセージを警告するほか、ユーザーをだまして金銭の支払いや悪質なリンクのクリックを促す危険なテキストメッセージを検出して警告する。また、AIで作成されたディープフェイク動画を、携帯電話、タブレット、ノートPC、デスクトップPCから見つけ出す。さらに、詐欺メールが危険な理由やユーザーが今後注意すべき点をわかりやすく説明してくれるという。 この新しい検出機能は自動的に詐欺を検出してくれるため、McAfeeのアプリを利用中のユーザーが特に何かをする必要はない。ただし、この検出機能で電子メールを保護するには、「Gmail」または「Outlook」のアカウントへの接続が必要になる場合がある。 「McAfee+」「McAfee Total Protection」「McAfee LiveSafe」のいずれかのプランに加入しているユーザーは、2025年の春から、このAIベースの詐欺検出機能を追加料金なしで利用できるようになる。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。