ドローorフェードヒッターのどちらも気持ちよく振れる!? 「ツアーAD GC」試打で分かったビッグチェンジとは?
ニュートラルな「クセのなさ」はシリーズ史上ナンバー1
グラファイトデザインの「ツアーAD」シリーズには、対象ゴルファーを明確にしている個性の強いモデルもあります。しかしこの「GC」は、スイングタイプやヘッドスピードによってユーザーを選ばないように思えます。「クセのなさ」が逆に特徴といえるシャフトです。 普段は40~50グラム台のシャフトを使用している私でも、6Sシャフトを普段と同じように打つことができて驚きました。
インパクトでの当たり負けを防ぎヘッド性能を引き出すための先端剛性は、ともするとヘッドスピードが高くなるほどハードに感じたりスピードが出づらくなりがちです。でも「GC」は全体のバランスが絶妙です。手元部の操作性の高さもあって、中間部が広いエリアでしなりを感じながらインパクトに向かってリリースしやすく、間違いなくエネルギー伝達が効率的にできます。 シャフトに求められる幾多の機能バランスが、これほど高いレベルで取れているモデルはなかなかありません。 ここ3年以内に購入したドライバーヘッドに、方向性と飛距離のどちらもかなえるシャフトを付けたいというゴルファーほど、「ツアーAD GC」の完成度とバランスのよさを実感しやすい気がします。また、今までグラファイトデザインの「ツアーAD」シリーズがマッチしなかったゴルファーも「GC」はピッタリ合う可能性があります。 近年のニューモデルシャフトにはなかったビッグチェンジが、試打と計測をとおして確認できました。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。
猿場トール