【プロ転向で宇野昌磨が見せる演技の“幅”】「ワンピース・オン・アイス」への新たな思いと魅力
フィギュアスケート男子でオリンピック(五輪)2大会連続メダリストの元世界王者、宇野昌磨さんがプロスケーターとして新たなシーズンを迎えている。すでに国内外のアイスショーに出演し、9月には「すごく楽しみ」と胸を躍らせる再演のアイスショー「ワンピース・オン・アイス~エピソード・オブ・アラバスタ~」を控える。 【写真】公開リハーサルに集まった宇野昌磨ら出演者たち 8月16日にはメディア向けの公開リハーサルが行われ、競技者時代にはなかった女性スケーターを持ち上げるリフトにも挑む。「プロスケーターになって、ショーがメインになり、これまでのような競技の枠にとらわれず、できることを模索していきたい」と新たなステージへ決意を見せた。
昨年を超える「ワンピース」
台風7号が関東地方へ接近した8月16日午前、千葉県船橋市の三井不動産アイスパークには、主人公ルフィ役を演じる宇野さんをはじめ、ヒロインのビビ役を演じる本田真凜さんや、そのほかのキャストを演じる田中刑事さん、無良崇人さん、本郷理華さん、島田高志郎選手(木下グループ)、友野一希選手(上野芝スケートクラブ)、渡辺倫果選手(TOKIOインカラミ/法政大学)らが集結していた。 この日、公開されたのは新フィナーレの部分だった。「全キャストにストーリーを感じさせる新しい見せ場がある」「スケートの優雅さ、スピード感、アクロバティック感を味わえるフィナーレ」というコンセプトを体現するための稽古に励んでいた。 尾田栄一郎原作の人気コミック「ONE PIECE」をもとにした史上初のアイスショーで、今年は9月7、8日に千葉・船橋のららアリーナ東京ベイで上演される。 公式サイトでは「日本屈指のフィギュアスケーターたちが、アニメ『ONE PIECE』の声優たちによるセリフに合わせてキャラクターを演じ、スケートならではのスピード感と躍動感とともに氷上の大冒険を繰り広げる」との触れ込みで、「『アラバスタ編』は、2001年から2002年にかけてテレビアニメ化された、ファンからも人気の高いエピソード。謎の秘密結社『バロックワークス』の陰謀により崩壊の危機に瀕した砂漠王国“アラバスタ”を舞台に、王女ビビとルフィ率いる“麦わらの一味”が国を救うべく立ち上がる壮大な物語を、群舞による圧巻の戦闘シーン、プロジェクションマッピングや光の演出で表現する」と紹介する。