わなにかかったツキノワグマ、87歳男性襲う…目撃・痕跡情報例年の2倍
21日午前6時35分頃、兵庫県新温泉町切畑の休耕田で、くくりわな猟をしていた同町の男性(87)がツキノワグマに襲われ、頭部や顔をひっかかれた。男性は病院に搬送されたが、意識はあるという。熊による人身被害は但馬地域で今年度2件目。 県豊岡農林水産振興事務所によると、男性は鹿やイノシシを捕獲しようとしていた。確認に出向いたところ、熊がかかっていて、わなを固定するワイヤが外れ、襲われたという。 同町を含む但馬北部では今年度567件(21日現在)の目撃・痕跡情報があり、例年の2倍以上に達している。同事務所は、今回はワイヤの固定が不十分であったとみている。狩猟者に基本技術の確認を徹底するよう求めると同時に、わなに熊がかかっている可能性を念頭において見回りをするよう呼びかけていく。 但馬地域では今年7月にも、養父市大屋町の山中でくくりわなの確認に出向いた男性が襲われる被害が出ている。