ノーベル賞授賞式、長崎で被爆した医師が出席 「核の脅威訴えたい」
ノルウェーの首都オスロで12月10日に開かれる日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)へのノーベル平和賞の授賞式には、被爆者団体「長崎県被爆者手帳友の会」会長で医師の朝長(ともなが)万左男さん(81)=長崎市=も出席する。朝長さんは翌11日にノーベル賞委員会が開く核兵器廃絶に関するフォーラムで講演もする予定で、「被爆後79年たっても人体への影響が続いていることなどを伝え、核の脅威を訴えたい」と話している。 朝長さんは2歳の時、長崎の爆心地から約2・5キロで被爆。戦後は医師として被爆者医療に取り組みながら、核兵器禁止条約の締約国会議に参加するなど国内外で核廃絶を訴えてきた。朝長さんによると、8月下旬ごろ、ノーベル賞委員会から授賞式に招待するメールが届き、承諾した。【尾形有菜】