子どもの宿題、親はどこまで面倒をみるべき? 北陽・虻川美穂子のジレンマ
「息子のことを心配しすぎているかも」と反省も。眠い目をこする子どもに宿題をさせる理由
――現在お子さんは8歳ですが、最近の子育ての悩みはありますか? 虻川美穂子: たとえば、子どもの勉強については、夫とよくバトルしています。私としては、ものすごく勉強ができてほしいわけじゃないんですが、テストである程度の点数はとれたほうがいいと思うんです。じゃないと、授業についていけなくなっちゃうから。でも、夫は料理人で、学力よりも実力で地位を築いてきたこともあって、「勉強なんかできなくていいよ」という考えなんです。 だから宿題に関しても、夫は「やらなくていいよ」って言うんですよ。だけど私は、宿題をやらずに学校で叱られる子どものことを想像すると、どうしても放っておけなくて。仕事で遅くなって21時すぎに帰ってきたときでも、もし宿題ができていなかったら、眠い目をこすっている息子にやらせるんです。「ここ、漢字書き直して!」って。夫が「いいよ、いいよ」って言えば言うほど、私が厳しい役割を担当しなきゃいけない状況になってますね。 ――たとえば、ご友人が「うちの子どもが宿題をやらないんだけど」と相談をしてきたら、どんな風に答えますか? 虻川美穂子: ……鋭い質問ですね。友達にそう言われたら「宿題くらいやらなくていいじゃん」と言ってしまう気がします。なんなら私、自分の子どもには鉛筆を削ってないだけで怒ってしまうんです。でも、友達の子どもだったら別に気にしないですよね。なんで自分の子どもには言えないんだろう。 自分は、何があっても乗り越えられるんですよ。でも、息子のことになると心配性になってしまう。息子に降りかかるであろう困難は、母親である自分ができるだけ取り除いてあげたいという気持ちがあって。ちょっと、それはやりすぎですよね。話していて今気づきました。 もしかしたら、私が知らないだけで、学校で友達に宿題を見せてもらったり、登校してからササッと終わらせたりしているかもしれませんよね。本人にとっては、私に怒られるよりも、先生に怒られたほうがまだマシと思っているかもしれないし。どういう方法で宿題をするのがいいか、本人に聞いてみたいと思います。