高校サッカー選手権優勝の大本命 6バックで守る相手も粉砕する大津が悲願へ前進
【日本一を頭に入れながらも、目の前の一試合に全力】 打たれたシュートは0本で、完勝と言える試合内容だった大津にも浮かれた選手はいないだろう。"打倒・大津"を掲げるライバル校に苦しんできた先輩たちとは違い、今年の県予選は3試合17得点無失点という圧倒的な大差をつけて勝ち上がったが、選手に浮かれた様子はまったく見られなかったのが印象的だった。 予選決勝で「満足している選手は誰ひとりいなくて、試合が終わった後も喜ぶような雰囲気ではなかった。ここからが大事」と口にしていたのは五嶋だ。全員が日本一を頭に入れながらも、目の前の一試合に全力を注ぎこんでいる。 心身ともに隙のない大津が、2回戦以降も強さを発揮できるか注目だ。
森田将義●文 text by Morita Masayoshi