八戸にアイスホッケーの「仲間」がやってきた。
このほど東北フリーブレイズでは、「フレンドシップ・リーグ」主催のアフリカ・アイスホッケーチームの来日プロジェクトにおいて、アジアリーグの観戦や、フラット八戸での合同練習、八戸市内観光などの交流をお手伝いした。 来日したのはモロッコ、アルジェリア、エジプト、ケニア、南アフリカ共和国の代表選手・スタッフ計10名。3月16日(土)、17日(日)にアジアリーグの最終カード・横浜グリッツとの2連戦(東京・ダイドードリンコアイスアリーナ)を見たあと、翌18日に八戸に移動し、地元の酒蔵を見学したり、みろく横丁、八食センター、根城の城跡、櫛引八幡宮、せんべい汁体験会、そしてフリーブレイズとの合同練習と、2日間にわたって八戸での生活を楽しんだ。 ここではツアーを迎えた7選手のうち、すでに帰国してしまったジョン・ドゥピィ、ボイバン・アレクサンダー(ともにFW)以外の5選手に、アフリカからやって来た「友人」の思い出を語ってもらった。
「僕にはアフリカに仲間がいる」。そう思えたことが収穫でした。 49 DF 田中健太郎
アフリカの人たちは、子どものようにアイスホッケーを楽しそうにプレーしていたのが印象的でした。フラット八戸で合同練習をしたんですが、人によってはフルサイズのリンクでプレーするのが初めてという人もいたんです。氷に乗った瞬間から「こんな広い所で滑れるんだ」というワクワクした気持ちが伝わってきました。 そして練習をしているのに、みんながおしゃべりに夢中なんですよ。最初は日本にアイスホッケーがあるということも知らなかったみたいで、僕らフリーブレイズの選手も彼らの質問攻めにあっていました。 彼らは日本に関して、すごく興味を持っていました。八戸には2日間いて、八食センターに食事に行ったのですが、そこで出された食べ物を全部、トライしていたんです。生魚を食べるのも初めてで、「これは何という食べ物なの?」「八戸はすばらしいところだね」と本当に喜んでくれたと思います。 お互いにアイスホッケーをやっていなかったら、今回、こうして彼らと知り合うこともなかったでしょう。アイスホッケーを続けてよかったと思いましたし、自分の中のコミュニティーを広げることができました。「僕にはアフリカに仲間がいるんだ」。それが、このツアーの一番の思い出です。