急転直下!バレー日本女子、五輪確定に複雑怪奇な新システムが生んだドタバタ劇…静かに決まった6大会連続出場
日本バレーボール協会は14日、女子日本代表のパリ五輪出場が確定していたと発表した。国際バレーボール連盟から通知を受けて判明。13日のカナダ戦は勝利した場合に五輪切符を獲得すると発表していたが、日本は敗れて持ち越しとなっていた。チームは14日、北九州市内で練習したが、急転直下の五輪確定にファンの姿もまばら、会見もなく静かに6大会連続出場が決まった。 ◆古賀、山田らバレー日本女子、練習のため会場入り【写真】 静かに朗報が届いた。日本バレー協会は14日午後2時過ぎにパリ五輪確定の発表を公式サイトなどでした。前日のカナダ戦で勝てば五輪切符として盛り上がったが、フルセットの末に敗戦。しかし、一夜明け、突然の”合格”通知が舞い込んだ。 ドタバタ劇の原因は、世界ランキングを決める複雑な計算システム。世界ランキングや過去の対戦成績、セットカウントも考慮し、独自のアルゴリズムも組み入れている。次戦のプラス、マイナス値が決定するのは、その日の全日程が終了してからになる。 日本―カナダ戦のあった13日、香港会場でドミニカ共和国―トルコが午後9時30分(日本時間)から開始された。時差のある複数会場で五輪出場圏内を争う対象試合が行われたのも、時間差を生んだ。複雑な新システムは13日時点で、日本の勝利で五輪確定の答えにはたどり着いたが、負けの全パターンについては”解”を導けなかった。 13日の全日程終了は、日本時間午後11時過ぎ。再計算され、14日の午前中に突然の確定通知が日本協会に届いたという。女子日本代表の真鍋政義監督は「目標をクリアして安堵(あんど)している」とコメントを発表。主将の古賀紗理那も「素直にうれしい」とした。 今大会の規定では、公式練習と試合日だけが取材日に。この日、日本は非公開の練習日で、パリ五輪確定の会見も開かれなかった。試合会場と練習場をつなぐ通路「ファンゾーン」で待ち受けたファンは10人未満。静かで、寂しい五輪確定日となった。
中日スポーツ