【どうして?】ブレーキを踏んでいないのに…ブレーキランプがつきっぱなし 「バッテリー上がりや思わぬ事故の原因に」整備士が対処法を解説
ブレーキランプが消えないときの対処法
ブレーキランプが消えないとき、その原因が「ブレーキスイッチのストッパー」の劣化や脱落によるものであれば応急処置で修理までの間に対処することができます。 ▽ブレーキペダルの根元を覗いて状態の確認 ブレーキスイッチのストッパーは、ブレーキペダルの根元部分についている、ブレーキスイッチのプッシュロッド先端の対面に位置するところについています。 劣化して損傷したストッパーの痕が残っていたり、フロアの上に残骸が落ちていたりしないか確認します。 ▽ストッパーの代わりになるものを固定する ストッパーが原因だと確認できたら、応急処置にうつります。 元々、ストッパーの付いているところに、プッシュロッドを押すことができるある程度の硬さがあるものを挟んで固定できれば、一時的に対処することができます。 例えば、椅子の足裏に貼る傷つき防止のゴムなどが、貼り付け面が両面テープにもなっているのでちょうど良いかもしれません(適切な大きさに切ってください)。 ストッパーのついている箇所付近は、ペダルのリンク部付近でグリスなどが付着している可能性があります。可能であればパーツクリーナーやシリコンオフで脱脂、手元にそれらがなければ乾いたタオルで油分をしっかりと拭き取ります。ベタつき感がなくなれば、両面テープがしっかりとつきやすくなります。 また、両面テープのないものをストッパー代わりにしたり、両面テープの貼り付けだけで不安な場合には、ビニールテープなどを使用して固定しても構いません。 作業後は、ブレーキペダルの踏み込みに応じてブレーキランプが点いたり消えたりするか確認します。 ▽逆にブレーキランプがつかないままにならないように注意 応急処置をおこなう場合、ストッパーの代わりとして使うものの厚みがありすぎてはダメです。 厚みがあると、ブレーキを踏んだときもブレーキスイッチのプッシュロッドが押し込まれたままで伸びきらずに、逆にブレーキランプがつかないままになる可能性があります。 応急処置したときは必ず、ブレーキペダルを踏んだときにはブレーキスイッチのプッシュロッドが伸びきることと、ブレーキランプの点灯・消灯状況を確認しましょう。