「初詣ハイキング」徳川家康ゆかりの名山で新年のパワーチャージ! 約1時間で登頂OK! 見どころ「現地レポ」
久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう)は、静岡市駿河区根古屋(ねごや)に位置する神社で、戦乱の世に終止符を打ち「泰平の世」の礎を築いたことで知られる徳川家康が祀られている。 ■【画像】1,159段の石段を登った先に広がる駿河湾の絶景と、50年前まで非公開だった家康公を祀る神廟の厳かな佇まい(写真をすべて見る) 家康公は生前、家臣に対し自分の死後について「遺体は駿河国の久能山に葬り、(中略)一周忌が過ぎて後、下野(しもつけ)の日光山に小堂を建てよ」との遺言を残している。この命により、1617年、75歳で生涯を閉じた家康の遺体は久能山に埋葬され、2代将軍 秀忠の命により久能山東照宮が創建された。ちなみに「下野の日光山」の小堂とは、現在の日光東照宮である。 現在も変わらずきらびやかな装飾で参拝者を魅了する社殿は、定期的に漆の塗替えが行われ、その美しさを保っている。2010年には、本殿・拝殿が国宝に指定され、その歴史的価値が再評価された。 また併設の博物館には、家康の甲冑や歴代将軍関連の文化財約2,000点が収蔵されている。久能山東照宮は、開運厄除、無病息災、商売繁盛、学業成就、良縁成就など、ご利益も豊富なため初詣でも人気。三が日には約10万人もの人出があり、大変な混雑だ。 筆者がおすすめしたいのは、比較的混雑の落ち着く1月中旬頃。海側から石階段の続く表参道でアクセスするもよし、山側に設置されている「日本平ロープウェイ」で楽にアクセスするもよし、荘厳な社殿と美しい駿河湾の絶景を楽しみながら、2025年の盛運を願い、参拝しよう。
■2通りのアクセスが選択可能! 久能山東照宮コース紹介
日本平ロープウェイへのアクセスは、JR静岡駅から「しずてつジャストラインバス」が便利だ。終点の日本平ロープウェイ駅までの所要時間は約40分。マイカーの場合は、東名高速道路・清水IC、または静岡ICより30分ほど。200台収容の日本平山頂駐車場が無料で利用できる。 久能山表参道から徒歩で向かう場合は、日本平久能山スマートICより20分。周辺の民間駐車場を利用しよう。 【久能山東照宮表参道コース】所要時間 久能山東照宮一の鳥居 (0:00) → 久能山東照宮博物館 (0:20) → 東照宮 (0:30) → 久能山東照宮一の鳥居(0:55) 歩行距離:約975m 累積標高差:登り 173m、下り 173m 合計所要時間:0時間55分