雄大に渦巻く“くじゃく座”の銀河「NGC 6744」 ダークエネルギーカメラが撮影
こちらは「くじゃく座(孔雀座)」の方向約3000万光年先の渦巻銀河「NGC 6744」です。画像を公開した米国科学財団(NSF)の国立光学・赤外天文学研究所(NOIRLab)によると、渦巻腕(渦状腕)が広がる円盤部の幅は約17万5000光年。右下には衛星銀河(伴銀河)の「NGC 6744A」が1本の渦巻腕の先端付近に写っています。 ESAユークリッド宇宙望遠鏡が撮影した渦巻銀河「NGC 6744」 大マゼラン雲や小マゼラン雲といった衛星銀河がある天の川銀河も、別の銀河からはこのように見えているのかもしれない、そんな想像がかきたてられる光景です。 この画像はチリのセロ・トロロ汎米天文台にあるブランコ4m望遠鏡に設置された観測装置「ダークエネルギーカメラ(DECam)」の観測データをもとに作成されました。DECamはその名が示すように暗黒エネルギー(ダークエネルギー)の研究を主な目的として開発された観測装置で、画素数は約520メガピクセル、満月約14個分の広さ(3平方度)を一度に撮影することができます。当初の目的である暗黒エネルギー研究のための観測は2013年から2019年にかけて実施されました。 冒頭の画像はNOIRLabから2024年8月21日付で公開されています。 Source NOIRLab - Galactic Twin NGC 6744
sorae編集部