インフルエンザが猛威 12月に患者数急増、近畿各地で警報レベル 年の瀬に注意すべきことは?
読売テレビ
インフルエンザが猛威を振るっています。26日、奈良を除く関西の2府3県で感染者数が警報レベルに達したと発表され、さらに拡大する恐れも出ています。寒さが強まるこの時期、身近なところに潜む警戒すべきこととは。 26日朝、大阪市内のクリニックでは、発熱などの症状を訴える多くの人たちが診察に訪れていました。 小畠クリニック・小畠昭重 院長 「A型インフルエンザやね」 患者 「逆に今なってくれてよかったなと思って。ちょっと遅かったら閉まってたので。関節痛とくしゃみがひどくて、経験上 インフルエンザかなと思って」 このクリニックでは今週、多い日には1日20人以上の患者がインフルエンザと診断されたということです。 小畠クリニック・小畠昭重 院長 「今週は特にひどかったです。発熱患者さんがいっぱい来たら、午後6時半に終われない感じで…」 26日、奈良県を除く近畿2府3県は、先週月曜日(16日)から7日間のインフルエンザの感染状況を発表。12月に入り患者数は急増していましたが、さらに増加。27日発表の奈良県以外で、大流行の発生が疑われる警報レベルの「30」を上回りました。 インフルエンザの感染が急速に拡大する中、深刻になっているのが薬不足です。 たから薬局・松本慶子 管理薬剤師 「これが欠品のお薬。注文したけど入ってこないリスト。咳止めとか抗生物質、今は、ありとあらゆる薬が出荷調整が入って、(薬が)入ってこない状況が続いています。やっぱり駆け込み受診の方が多くなっているなという印象は受けます」 また、年末年始を前に、いま “ある物”が、よく売れていると言います。 たから薬局・松本慶子 管理薬剤師 「コロナウイルスとインフルエンザウイルス、両方同時に検査できるキットの問い合わせがすごく増えていて、入荷したら どんどん売れていく状況です」 ほとんどの病院やクリニックが閉まっている年末年始に、インフルエンザのような症状が出た場合、私たちはどのように対応したら良いのでしょうか。 小畠クリニック・小畠昭重 院長 「(年末年始は)休日診療所がパンク状態になる可能性があります。まず電話してみて混雑状況を聞いて、若い人だったら家で待機してもらう方がいいかもしれません。高齢者の方でリスクのある人は、やっぱり(病院などに)連れて行ったほうがいいと思う」 寒いこの季節、身近なところに注意すべき危険も潜んでいます。 現場付近の住民 「ものすごい音。聞いたことない音。ドーンという。みんなが一斉に外に顔を向ける、『何や―』いう感じで」 冬に活躍するカセットコンロやガスボンベの事故が、この時期、増える傾向にあります。 先週、兵庫県尼崎市にある集合住宅の台所で、70代の女性がカセットコンロ用のボンベや虫よけスプレーのガス抜き作業をしていたところ、何らかの原因で引火し、爆発。 窓ガラスが割れ、女性と40代の娘の2人がけがをしました。 また、宮城県仙台市では今年10月、河川敷で大学生が肉を焼いていたところ、使用していたガスボンベが爆発し、5人が軽いケガをしました。 11月には、広島市の小学校で催し物の最中に、カセットコンロが爆発。子どもを含む9人がやけどをし、7人が病院に搬送されています。 寒さが強まり、カセットコンロを使う機会が増える中、重大な事故につながる恐れも。 NITE製品安全広報課・安元隆博さん 「間違った使い方をすると、最悪 漏れたガスに引火したり破裂したりして事故につながる恐れがあるという知識が不足している方が、事故を起こしてしまっている。カセットコンロの正しい使い方、何が危険なのかを知っていただいて安全に使用していただきたい」