元日本記録保持者・桐生祥秀、30日決勝へ 運動会だった息子に「パパ、一番になって帰ってくる」【陸上・男子100メートル】
◇29日 陸上 日本選手権第3日(新潟・デンカビッグスワンスタジアム) 五輪代表選考会を兼ねた日本選手権第3日が行われ、男子100メートル準決勝で元日本記録保持者の桐生祥秀(28)=日本生命=が10秒20の3組2位で30日午後の決勝に進んだ。同組1位は10秒18のデーデーブルーノ(セイコー)。 レース後の取材エリアで桐生は開口一番、「きょう、息子が運動会だったので『パパ、一番になって帰ってくる』と言っていたんですけど。子どもが運動会で頑張っている中で、大人が大きい運動会で頑張ろうかなという気持ちでやっていました」と報道陣を笑わせた。 けがや体調不良がなく万全な状態で今大会に臨んでいる。「(29日の)予選を走って手応えも感じた」と調子も良さそう。ただ、世界ランキングを考えると、パリ五輪の切符が懸かる決勝で参加標準記録(10秒00)のクリアも必要で「もう2ステップくらい上げないと勝てないと思う。明日はしっかり集中したい」と決意をにじませた。 男子100メートルの出場枠は最大3。すでにサニブラウン・ハキーム(東レ)が代表に内定しているため残りは最大2。2023年7月1日から24年6月30日までに参加標準記録を突破した選手は、日本選手権優勝で代表に即時内定する。標準記録をクリアできない場合や2位以下となった場合でも、今大会の成績や6月末時点の世界ランキング次第で代表に入る可能性がある。
中日スポーツ