サッカー天皇杯が新型コロナ対策で方式変更…J1勢参戦を4回戦からにしてJリーグ再開日程調整をサポート
次回で第100回の記念大会を迎える天皇杯全日本サッカー選手権が、全世界で猛威をふるう新型コロナウイルスの影響を受けて、大会方式を大幅に変更して開催されることになった。 新国立競技場のこけら落としマッチとなった、今年元日の決勝戦でヴィッセル神戸が初優勝した前回大会までは、J1の18クラブは2回戦から登場していた。これを4回戦からとする次回大会限定のプランが、14日に東京・文京区のJFAハウスで行われた日本サッカー協会(JFA)の理事会で決議された。 新たな大会方式のもとで、J1勢には2回戦および3回戦を戦う予定だった日程が空き、延期されているリーグ戦およびYBCルヴァンカップのグループリーグを組み込める余裕が生まれる。年間スケジュールの再編成に苦慮しているJリーグへ、天皇杯を共同主催するJFAがアシストを送った形だ。 第100回大会のスケジュールは、昨秋の時点で完成していた。参加するのは総勢88クラブと変わらず、5月23日および24日に実施される1回戦は都道府県予選などを勝ち上がった48クラブが激突。6月10日の2回戦からシード勢のJ1およびJ2の合計40クラブが登場し、勝ち上がった32クラブが7月8日の3回戦に、さらに16クラブが8月19日の4回戦へ臨む形になっていた。 新方式では参加クラブ数および1回戦の実施方式はそのままで、その上でまずは今シーズンを戦っているJ2の22クラブを2つのグループに分ける。 昨シーズンの11位から20位までの10クラブに、J3から昇格したギラヴァンツ北九州、ザスパクサツ群馬の12クラブが6月10日の2回戦から登場。勝ち上がった18クラブと、昨シーズンのJ2で3位から10位までに入った8クラブと、J1から降格したジュビロ磐田、松本山雅FCを合わせた計28クラブが7月8日の3回戦を戦う。 3回戦を勝ち上がった14クラブに、4回戦から登場するJ1勢を加えると32クラブとなる。ここで従来はなかった5回戦を10月14日に追加し、出そろったベスト8が11月3日および4日の準々決勝、12月19日の準決勝、そして2021年元日に新国立競技場で行われる決勝へと続いていく。準々決勝以降の日程は、昨秋に完成していたものと変わらない。