【インドネシア】IHI、グリーンアンモニアの燃焼検討へ
IHIは2日、インドネシアの国営電力PLNの発電子会社PLNインドネシア・パワー、国営肥料会社ププック・クジャンとともに、PLNグループが保有するラブアン石炭火力発電所(出力30万キロワット)でグリーンアンモニアの燃焼実証の実施に向けた検討を行う覚書を締結したと発表した。 IHIは、PLN、ププック・クジャンとクリーンエネルギーであるグリーンアンモニアの製造からラブアン石炭火力発電所への供給、発電設備の燃料転換までのバリューチェーン全体について技術性や経済性の検討を行う。 IHIは主に、発電所の改造といったアンモニア燃焼実証に関する技術的な検討を担当する。PLNは発電所の提供、ププック・クジャンはグリーンアンモニアの製造や供給の検討を、それぞれ担当する。 IHIは、2022年にインドネシアの火力発電所でのアンモニア実証試験に成功しているといい、これに続く今回の燃焼実証を実施することで、火力発電所における二酸化炭素(CO2)排出量削減の実現に近づくことができるとみている。