空港から直行→即席サイン会の“神対応”に込めた久保建英の思い「僕も子どもの頃に…」
遠いジャカルタの地でもファンサービスへの姿勢は変わらなかった。日本代表MF久保建英(ソシエダ)が14日、北中米W杯アジア最終予選インドネシア戦の前日練習後、報道陣の取材に応じ、合流初日に行った即席サイン会の様子を振り返った。 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 久保は日本代表合宿2日目の12日、ラ・リーガ前節バルセロナ戦(◯1-0)が日曜日に行われた影響で招集メンバー27人の中で最も遅く日本代表に合流。ジャカルタ到着が午後になったため、空港から練習場に直行し、一足早くピッチに出て個人メニューをこなしていた。 その後、行われた全体練習にはリカバリーのため加わらなかったが、この日は地元日本人チーム「ジャカルタジャパンクラブ」の子どもたち約50人が練習見学に訪れていたこともあり、ピッチから引き上げる前に即席サイン会を実施。長蛇の列を作る子どもたち一人一人のユニフォームや色紙にサインした上で、さらに来られなかった子どもにも配慮を見せる“神対応”を見せた。 もっとも、その振る舞いについて報道陣から問われた久保は「当たり前じゃないですかね」と冷静に答えた。 「僕も子どもの頃、プロの選手によくしてもらってるんで」。そうバルセロナ時代の思い出も振り返りつつ、「サッカー選手になりたい子どもたち、サッカー選手すごいなって思ってくれる子どもたちが来ているわけで、それは選手として当たり前なのかなと思います」と考えを語った。 久保はサウジアラビア、日本への長距離移動を行った前回の代表活動からの約1か月間、スペインで毎週2試合の連戦が継続中。またその中ではセルビア、チェコでのUEFAヨーロッパリーグも戦っており、今回のインドネシア・中国への遠征に至るまで、世界でも最も厳しい移動を強いられている選手の一人と言える。 その中で見せたプロとしての振る舞い。過酷な移動には「旅行だったら良かったんですけどね(笑)」と苦笑いも浮かべた久保だったが、インドネシアのピッチでも「個人的にはすごいコンディションがいいので、出たら特に問題ない」と普段どおりのパフォーマンスをぶつけるつもりだ。