広島・末包 4キロ減量成功プロ入り後最軽量に 来季ノルマ25発へ「しっかりやっていきたい」
広島・末包昇大外野手(28)が8日、呉市内のホテルで行われたトークショーに参加し、来季は開幕から“ロケットスタート”を決めて、25本塁打を放つことに意気込んだ。2年連続で開幕を2軍で迎えており、来年は2月1日に万全の状態に仕上げる考え。その一環として今オフは4キロの減量にも成功。シェイプアップされた体で、今季以上の躍動を目指す。 春先からの好発進に向けて、準備は着々と進められている。末包は野間、矢野と登壇したトークショーで今オフ、約4キロの減量に成功したと明かした。「シーズンが終わってから5キロ減を目標にしていた。今、4キロ減です」。体重はシーズン中の110キロから106キロになり、目安の105キロまで“秒読み”段階に入ったという。 契機は今季の離脱にあった。キャンプ直前の1月末に左膝内側の半月板損傷。1軍初昇格は5月上旬にずれ込んだ。シーズン中も6月22日・中日戦で負傷し、左太もも裏の肉離れで戦列を離れた。「ケガもしたので、膝のために減量してみようかなと。トレーナーと(藤井)ヘッドと話し合いながら、自分がやってみたいならいいんじゃないかという感じですね」と説明した。 食事制限は設けず、ハードな練習量で体重を減らしてきた。現在の体重はプロ入り後最軽量。2月のキャンプに向けて持ち前のパワーを保ちながら、体のキレを出していく。「しっかり走って動いてケガしないように」と自らに言い聞かせる。 昨季は不調で開幕1軍メンバーから外れ、ここ2年は開幕2軍だった。フィジカル面の管理を徹底すれば、春先から好調な滑り出しも期待できそうだ。「まずは2月1日に勝負できるような状態を作っていきたい」とプランを描いた。 トークショーでは来季目標にする本塁打数に話題が及んだ。末包はファンの前で「25本ぐらい打ちたい」と自己最多の本数をノルマに設定した。昨季は11本で今季は9本。今季のチームの戦いぶりを踏まえても、末包の目標が現実になれば得点力不足解消も現実味を帯びる。「まずは20発というか、まだ達成したことのないことに対してしっかりやっていきたい。それにプラスアルファで25本という感じ」。大きな目標を掲げ、オフは打撃フォームを固める。 年明けは例年通り、カブス・鈴木との合同自主トレに参加予定。「誠也さんの話を聞きながら、自分が打ちやすい中でいい形を見つけていきたい」と技術向上に注力していく構え。「来季は(ファンの)皆さんと喜びを分かち合えるように」と誓い、場内の盛り上がりを呼んだ末包。開幕から“ロケットスタート”を決めて、4年目の飛躍につなげていく。