【デイリー杯2歳S】ランフォーヴァウ完勝 重賞2勝目の福永祐一調教師「(坂井瑠星騎手が)完璧にエスコートしてくれた」
坂井瑠星(27)=栗・矢作=騎乗で1番人気のランフォーヴァウが好位追走から直線で抜け出し、連勝で初の重賞タイトルを手に入れた。今年3月に開業した福永厩舎は、8月のCBC賞(ドロップオブライト)に続く重賞2勝目。2着は3番人気ドラゴンブースト、3着は2番人気のダイシンラーが入った。 【写真】ランフォーヴァウで重賞2勝目を挙げ、トロフィーを掲げる福永祐一調教師 冷たい風が吹く淀のターフ。ランフォーヴァウが堂々と抜け出し、食い下がる2着馬を半馬身退けたところがゴールだった。初コンビの坂井騎手は笑顔で振り返った。 「折り合いもすごくよかったですし、直線で抜け出す脚も速かったです。最後は少し詰められましたが、完勝でした」 スタートを決めて馬群の中の4番手を追走。直線半ばで先頭に立つとグイグイと伸びて、メンバー最速となる上がり3ハロン33秒7を計時した。 8月のCBC賞以来、重賞2勝目の福永調教師は「完璧にエスコートしてくれた」と感謝。自身は騎手時代にこのレースを5勝。グレード制導入後の1984年以降では同レース初となる騎手&調教師での勝利となった。「何ともなければ大きな舞台に向かいたい」と阪神JF(12月8日、京都、GⅠ、芝1600メートル)を視野に入れた。(北池良輔) ■ランフォーヴァウ 父ロードカナロア、母キネオダンサー、母の父ディープインパクト。鹿毛の牝2歳。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は窪田芳郎氏。戦績3戦2勝。獲得賞金4376万6000円。重賞は初勝利。デイリー杯2歳Sは坂井瑠星騎手、福永祐一調教師ともに初勝利。馬名は「誓いのために走る」。