“金箔ジュエリー”で金沢の伝統工芸を未来へ「気軽に楽しく身につける」を実現するレースと金箔のアクセサリー
金沢の伝統工芸を広めたいと“金箔ジュエリー”を考案した株式会社エイチツーオー代表取締役でデザイナーの木和田里美さん。 【画像】ムダになってしまう金箔を使って新たなジュエリーに 「金沢の伝統工芸である金沢箔で、得意だったレース編みのアクセサリーを作っていました。 しかし、レースの隙間の部分は金箔を払い落としてしまうので、『もったいない』という気持ちが一番にありました」
金箔の端材でブローチも
洋食器メーカーで長年デザイナーをしていた木和田さんは、2013年、金沢の伝統工芸を広めたいと、絹糸を使ったレース編みに金箔を何層も重ねる金箔ジュエリーを考案した。 しかし、レースの隙間の部分など金箔の多くが無駄になってしまうことから、振り落とされた金箔を使って新たなジュエリーを作る方法を考えた。 粉々になった金箔を葉っぱの型に張り付けて丁寧に磨くと、上品な輝きを持つブローチが完成する。 金沢の新たな工芸品として注目されている。 「本当に軽くて、色も好きです」と客からの評判も上々だ。 ジュエリー作りを支えているのは、全国のリモート“レース職人”たち。 自宅で編んだレースを工房に郵送するため、育児中でも活躍できる。 みんなで伝統工芸を守っていこう。 木和田さんは「日常的に使われて初めて次の時代に伝わっていくのかなと思います。 革新をしながら、喜びにつながることをこれからも続けていきたいです」と語った。
SDGs
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。
フューチャーランナーズ~17の未来~