「全会一致で不信任」突き付けた議会 再選果たした斎藤知事とどう向き合う? “ネットの言葉の暴力”など理由に辞職に追い込まれたという県議も
笑顔の初登庁
他の候補に圧倒的な差をつけ、再選を果たした斎藤元彦兵庫県知事。今後、新たに4年間の任期が始まりますが、不信任を突き付けた県議会や職員らと、どのように向き合っていくのか課題は山積みです。 きょうから肩書きは再び「知事」に。“斎藤県政”の2期目が始まります。 (斎藤知事) 「(Q.久しぶりの県庁ですが?)身が引き締まる思いです」 「(Q.緊張はしていない?)そうですね、身が引き締まります」 失職してから約1カ月半での再当選。県民の様々な思いが入り交じります。 (中村想人アナウンサー)「後ろには斎藤知事に反対する人もいます。支援者に大きく一礼しました」
県政をどう立て直す?
その後、開かれた就任式。本来は県職員に向けたものですが、ここにも支持者らの姿が。県の広報課によると就任式に県民が参加したことは記憶になく、異例だという事です。 ただ重要なのは人気よりも、文書問題で混乱した県政をどう立て直していくか。これまで以上に斎藤知事の手腕が問われる4年間となります。 (斎藤知事)「何よりも大事なのが、職員のみなさんや県議会との対話を通じたコミュニケーション。そういうことによって県政を前に進めていく。仕事を通じてワンチームでやっていくことが大事。その前提として、私自身が感謝の気持ちと謙虚な心をしっかり抱いて、職員とみなさんと頑張っていきたい」 (中村アナ)「(Q.県議会では百条委員会による調査が続いている。疑惑を抱えながら再び県政を進めることについては?)今回選挙において多くの皆さんの支援・民意を得たので、それを踏まえて私自身も感謝と謙虚な気持ちをもう一度抱いて、丁寧に県政運営をしていく」
どうなる?議会と斎藤知事
一方、2カ月前に斎藤知事に対し全会一致でノーを突きつけた県議会。改めて県民から負託を得た斎藤知事とどう向き合っていくのでしょうか。 (自民兵庫県議団・北野実幹事長) 「選挙の結果ですから真摯に受け止めながら、我々は議会としてしっかりやっていくだけです」 (ひょうご県民連合・上野英一幹事長) 「あってはならんことになったなと。(斎藤知事)今後はもっと議会とは丁寧にとか、職員との信頼関係の再構築とか言っていたけど、それが可能なのかと思う。県政は停滞するのでは」 「(Q.ノーを突き付けた人が斎藤知事とうまくやるのは難しい?)斎藤さんと我々は是々非々でいくから、そこはちゃんと割り切ってやっていく」 (公明兵庫県議団・越田浩矢幹事長) 「もともと政策的に対立をして不信任を出したわけではないので、反省すべき点は反省すると言っているので、どういうふうに変わっていくのか見守りたい」 (維新兵庫県議団・岸口実団長) 「(今後)違法性のある話が確定した場合は、そのときに対応することはあると思う。そういうことがない間は、直近の選挙を経たので、そこを踏まえながら対応する」