寄付第１号が決まったふるさと納税返礼品の純金製トランプ（三田市提供）

　兵庫県三田市のふるさと納税の返礼品として９月から加わった純金トランプに、初の申し込みがあった。必要な寄付額は市で最も高額な７７７万円。田村克也市長は「念願の第１号が出て良かった」と喜ぶ。 【写真】ミシュラン掲載店へ「ふるさと納税」で行きませんか 　純金トランプは横５８ミリ、縦８９ミリ、０・７３グラムの５４枚セット。申し込みを受けて金属加工会社「三菱マテリアル」（東京）の三田工場（三田市テクノパーク）が製造する。市のふるさと納税の返礼品限定で、一般販売はない。 　９月からふるさと納税を扱う１０サイトで寄付の募集を開始。ラジオや人気お笑いコンビ「かまいたち」のユーチューブチャンネルで紹介され、これまで５件ほど問い合わせがあったという。気になるところだが、寄付者の情報は非公開で経緯や用途は不明だ。 　市によると、本年度のふるさと納税による寄付総額は１１月末時点で約９４５０万円。純金トランプ効果で１２月の大幅アップは確実といい、過去最高額の約２億２９００万円超えを目指す。 　市公民連携推進課の山谷聡課長は「特別に作ってもらうので寄付があって安堵（あんど）した。トランプを切り札に三田の産業振興やＰＲを図りたい」と話していた。（尾仲由莉）