スイーツメディア編集長が正直に書く“ミスド×ピエール マルコリーニコラボ”の是非
「これはピエール マルコリーニ」ではない
その点から、今回88点という数字をつけました。 ではなぜ100点じゃないのか? ここから賛否あるかと思い、これはあくまで私個人の意見になりますが「ピエールマルコリーニの味がまったくしなかった」のが私の感想です。 「美味しい・美味しくない」の議論は非常に難しく 食べるシチュエーションもあり、そして十人十色で 好みもわかれる。ジョブチューンを見ての通り、価格を基準にしてはいけないと思っています。 「慣れ親しんだ味」も一つの価値観で私もリッチなお店もいきますが松屋の牛丼とあの武骨な味噌汁が大好きです。 ミスタードーナツだって大好きで、ハニーディップとか毎回食べたくなります。 ただし、今回のコラボレーションでとっても残念だったのは美味しいとか 美味しくないではなく、これってマルコリーニさんとのコラボレーションであった必要があったのか? と思ったところです。今回のショコラ・フランボワーズ ファッション、50周年を記念したショコラ・ムー ファッションは ココアを練りこんでいるそうで、その味わいは美味しいココアとチョコの美味しいドーナツです。ピエールマルコリーニ氏のことを取材したこともあり、彼のチョコレートの良さはカカオ本来のフルーティーで力強い味わいを活かすこと。 また自然にある美味しさをしっかり活かすことを大事にしており、産地別のカカオの美味しさを表現した第一人者であるとも思っています。 「ショコラ ノワゼット」のソースに、かすかにそのカカオのフルーティーさは残ってはいました。 また唯一、マルコリーニらしさを感じたのはパイの「ショコラ ダマンド」。 開発する上で、マーケティング的視点も大事だし、 ワクワクするビジュアルも重要です。 メディアを代表する人がこれを書くことのリスクとかピエールマルコリーニジャパンとのお付き合いもあるので、考える瞬間もありましたが、ここは正直に書こうと思い、このリポートを書き起こしました。 価格の話でいえば、例えばこの5つの中で1個だけプレミアムで500円台のものがあっても よかったのではないかなと思いました。価値観も多様化しているしプレミアムで高いものもあると、時代にも合っているのかなと感じました。 もし第三弾があったら、楽しみにしたいですね。Writing/坂井勇太朗(ufu.編集長)
ウフ。編集部 編集長 坂井勇太朗