ふるさと納税「見直し検討」で大阪・泉佐野市が会見(全文1)幅広く議論を行い納得できるルールを作るべき
総務省がふるさと納税の返礼品を寄付額の3割以下の地場産品とする規制方針を出したことを受け、2017年度の寄付額が日本一だった大阪・泉佐野市は28日、東京都内で記者会見を開いた。会見に出席した副市長らは、寄付額の3割以下とする根拠が不明確などと主張し、「自治体を含めて幅広く議論を行い、納得のできるルールを作るべき」との見解を示した。 【画像】(全文2)総務省の通知に従えば税収減の可能性 【*** 00:28:10】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【ふるさと納税「見直し検討」で大阪・泉佐野市が記者会見(2018年9月28日)」に対応しております。
泉佐野市のこれまでの取り組み
司会:それでは皆さん、大変お待たせいたしました。本日はお忙しい中、泉佐野市の記者会見にご参加いただきまして誠にありがとうございます。私は本日、司会進行を務めさせていただきます、泉佐野市まちの活性課の木村と申します。どうぞよろしくお願いいたします。 まず最初に、皆さまにおわびを申し上げます。台風24号の接近に伴いまして、泉佐野市は本日、災害対策本部を発足することにいたしました。この会見の出席を予定しておりました千代松市長でございますが、災害対策本部の本部長も兼ねていることもあり、急遽、副市長の八島が千代松の代わりに出席させていただくことといたしました。市と市民の安全を第一に考えたものであり、皆さま方にはぜひご理解いただきますようお願い申し上げます。 では本日の登壇者を紹介させていただきます。まず泉佐野市副市長の八島弘之でございます。 八島:どうぞ、よろしくお願いいたします。 司会:続きまして泉佐野市、成長戦略担当理事の阪上博則でございます。 阪上:阪上でございます。よろしくお願いします。 司会:泉佐野市、成長戦略担当参事の木ノ元誠でございます。 木ノ元:木ノ元です。よろしくお願いいたします。 司会:はい。それではふるさと納税を担当している阪上より、泉佐野市における、ふるさと納税制度に対するこれまでと、現在の取り組み状況の概要、それから本会見をさせていただくことになった経緯などにつきましてお伝えのほうをさせていただきたいと思います。では阪上理事、お願いいたします。 阪上:阪上でございます。着座したままですいません、失礼いたします。よろしくお願いいたします。私のほうからは、本日、会見に至りました経緯、それと、これまで泉佐野市がふるさと納税を取り組んできた概要をご説明させていただきたいと思います、よろしくお願いいたします。 本日、この会見に至った経緯でございますが、去る9月11日に野田総務大臣さまからの会見を受けまして、泉佐野市に多くのマスメディアの方からのお問い合わせを頂戴いたしました。昨年度の寄付金受入額が全国1位ということもありまして、多くの報道機関さまや国民の関心高い問題であるということをあらためて痛感した次第でございます。これまでも個別に取材、ご対応させていただいておりましたが、ふるさと納税に関する本市の見解、スタンスを広くお伝えすることが重要だと考えまして、今回の記者会見を開催していただいた次第でございます。本日はご出席いただきましてありがとうございます。 それでは本市のふるさと納税の取り組みについての概要、ご説明を簡単にさせていただければと思います、よろしくお願いいたします。スライドを使いながらご説明させていただきます。 まず、すいません、泉佐野市の紹介からでございますが、泉佐野市、大阪南部の泉州という地域にございます。人口は10万人でございます。特産品はタオル、水ナス、タマネギなどがございまして、ご承知のとおり、平成6年に開港した関西国際空港がございます。特徴といたしまして借金、いわゆる市の借金が1000億以上あるという厳しい財政状況でございます。つい最近までは早期健全化団体でございました。 ふるさと納税の全国の状況、皆さまご承知のとおり、こういった形で右肩上がりの状況になっておりまして、3650、昨年が3億円というような状況になってございます。ふるさと納税の潜在規模といわれる数値でございますけども、ご存じだと思うんですけども、全国の住民税が12兆円あるということで、そのふるさと納税が上限が2割という、住民税の上限が2割でございますので、その2割の2兆4000億円というものが、いわゆる潜在的な規模なんじゃないかっていうふうにいわれておりまして、昨年の2017年度に関しての、その3653億円がどれぐらいのパーセンテージかといいますと、15.2%程度というようなことでございますので、まだまだ発展途上の規模なのではないかなっていうふうに考えております。 一方、泉佐野市の返礼品でございますが、もちろん地場の泉州タオルっていうものをご用意させていただいております。で、水ナスであったりだとか、タマネギであったりとか、いわゆる農産品っていうものも取り扱いをしております。で、地酒もございますし、あとは大阪で唯一の温泉郷がございますので、そちらの利用券とかお食事券などもご用意させていただいてます。こちら、アイデア的な商品になるんですけども、地元の老舗焼き肉店が目利きしたお肉みたいなものもございます。で、地元の企業さまのサプリメントだとか、ケイエス冷凍食品の冷凍食品などもございます。