【ホッケー】女子代表35歳「兼任通訳」及川栞アシスト 五輪へ「1勝が遠い。予選突破目標」
パリオリンピック(五輪)に臨むホッケー女子日本代表「さくらジャパン」が29日、都内で練習試合を行い、韓国代表に2-1で勝利した。 【写真】決勝点をアシストした及川(中央) 第2クオーター(Q)にFW長谷川美優(22=ソニー)が先制点。第4Qに同点に追いつかれたが、直後にDF及川栞(35=東京ヴェルディ)のアシストからMF尾本桜子(26=コカ・コーラ)が決勝点を決めた。 21年東京に続く2大会連続となる及川は「(五輪で5試合ある)予選リーグを想定してタイトな試合をしている。しんどい中で勝ち切れたのはプラス」。25、27日に続く韓国との3戦目に手応えをつかんだ。 35歳のベテランは通訳も“兼任”する。21年秋から指揮を執るニュージーランド国籍のジュード・メネゼスHCから「英語で指示が来るので」。 決勝点の直前にもベンチ前で話し込む姿があった。「ピッチに私がいたら、私が指示を聞きに行く。誰がどこのコースに打つのか伝えた」。兼任通訳から「指示」と「パス」の2つのアシストでゴールにつなげた。 五輪は6大会連続出場中も、16年リオ、21年東京と勝ちなしで予選敗退。「1勝が遠い。予選突破が目標」と力強く宣言した。 チームは30日にも韓国代表と壮行試合を行う。7月11日からオランダ合宿に入り、28日に五輪初戦ドイツ戦に挑む。【飯岡大暉】