まるで〝巨大地下迷路〟…NTT西日本が公開、通信トンネル「とう道」とは?
NTT西日本は22日、大阪市内の地下にある通信用トンネル「とう道=写真」の内部を報道陣に公開した。とう道は光ファイバーケーブルや銅線ケーブルなどさまざまな通信ケーブルを収容する専用のトンネル網で、直径は約3―5メートルある。主に全国の都市部の地下にあるが、このうち大阪市内は総延長約80キロメートルのとう道が張り巡らされている。まるで“巨大地下迷路”のような空間だ。 西日本エリアでは1966年以降、90年代にかけてとう道を整備した。とう道には浅い場所につくる断面の四角い「開削とう道」と、より深い場所をシールドマシンで掘ってつくる断面の丸い「シールドとう道」がある。大阪市内では地下約40メートルにあるとう道が最も深い。通信ケーブルに火が燃え移らないよう、ケーブルの一部は灰色の防火カバーで覆っている。このほか、震度7に耐えられる強度を備え、防火扉や防水扉を設置するなどさまざまな防災対策を施している。