日本勢が「金メダル10個以上」なら日経平均上昇?パリ五輪中の「株高」に期待【解説:エコノミスト宅森昭吉氏】
ご存じでしょうか? 実は1968年メキシコシティー大会以降、「日本の金メダル数が2ケタに達した夏季五輪」では、開催期間中の日経平均株価はすべて上昇しています。この傾向は2024パリ大会でもぜひ継続してほしいところ。本稿で詳しく見ていきましょう。
パリ五輪の団体球技、日本は「7競技すべて」で出場権獲得
■自国開催を除けば1932年ロサンゼルス大会以来、92年ぶりの快挙 パリ・オリンピック(2024パリ大会)出場権をかけ北九州市西日本総合展示場で開催されている「ネーションズリーグ2024福岡大会」で、バレーボール女子日本代表が日本中の注目を集めています。6月12日に韓国を3-0のストレートで破りましたが、勝てば6大会連続のオリンピック出場が確定した6月13日のカナダ戦は残念ながらフルセットの激闘の末に落としました。 女子バレーボールの2024パリ大会の出場枠は福岡大会前に開催国フランスを含む12で7枠が決定済み。残り5枠はネーションズリーグ予選リーグ終了時点(6月17日)の世界ランキングで決まることになっています。このあと日本が、セルビア(15日)、米国(16日)と対戦した結果、男子とともに2024パリ大会出場を決めてほしい状況です。 日本は2024パリ大会で行われる団体球技・全7競技で出場権を獲得しています。自国開催を除けば、1932年ロサンゼルス大会以来、92年ぶりの快挙です。ロサンゼルス大会では、水球とホッケーの2競技が実施されました。日本はどちらも男子が参加しました。 2024パリ大会ではバスケットボール、7人制ラグビー、サッカーの3競技は男子・女子が揃って参加します。バレーボールが4競技目になることを期待します。ハンドボールは男子、水球も男子だけ、ホッケーは女子だけの参加となります。 なお、同じメダルが期待される競技でも、各階級が1日で終わる柔道などの競技に比べ、何日にもわたり予選リーグを戦って準決勝、決勝までいく団体球技の方が、日本代表が勝ち進むにつれ、テレビの前で応援する視聴者の思い入れは大きくなっていくと思われます。