国士舘選手紹介/7 森中翼外野手(2年) ホームに還す打撃を /東京
昨秋の東京大会は5番打者として中軸を担った。「走者を置いた場面で回ってくる打順。自分がホームに還す打撃を見せたい」とセンバツに向けて意欲十分だ。 父親は、元プロ野球横浜ベイスターズ(現DeNA)投手の森中聖雄さん。幼い頃から身近だった野球を始めたのは自然な流れといえる。中学までは主に投手だったが「調子の波が激しく、コントロールや球速も目を引くほどではなかった」という。高校で外野手に転向し、心機一転、打撃強化に没頭する。 筋力トレーニングで手首の力を鍛え、自分が納得できるまで素振りを続けた。飛距離が出始めて自信がつき、秋の大会は3割8分7厘の高打率を残す。だが「大会後半で失速した」と満足はしない。 小さい頃からキャッチボールの相手をしてくれた祖父は、孫の試合を観戦できるよう、近所に引っ越してくるほど熱心に応援してくれる。アルプス席からの観戦を待ちわびる大好きな祖父のためにも、甲子園での活躍を誓う。【川村咲平】=つづく ……………………………………………………………………………………………………… ▽左投げ左打ち▽身長175センチ、体重78キロ▽出身・狛江ボーイズ