【香港カップ】今年の日本馬「海外GⅠ未勝利」確定も…2着リバティアイランドが見せた〝真価〟
[GⅠ香港カップ=2024年12月8日(日曜)3歳上、シャティン競馬場・芝2000メートル] 香港国際競走のメイン・香港カップで史上初の3連覇を果たしたロマンチックウォリアー。その歴史的ゴールの瞬間、このレースを含む4つのGⅠで日本馬全頭が敗れ、2018年以来の日本馬の海外GⅠ未勝利が確定した。 ただ、そんな中でもリバティアイランド(牝4・中内田)が2着に入り、3冠牝馬としての意地を見せた。国内外の強豪に挑んだ近3戦は勝ち星から見放され、さらに前走の天皇賞・秋は抜群の手応えで迎えた直線でズルズルと沈んでの13着。 真価が問われた今回は「彼女が気持ちよく走れるようにというのをメインにこの競馬を組み立てて、強い勝ち馬を意識して、馬体を合わせないように少し離れたところから捕まえに行くというプランでした」と川田が回顧するように、無理に促さず出たなりで後方集団前に。3角付近からじわじわと前との差を詰めて、直線では大外から必死に追いすがり、勝ち馬とおよそ1馬身半までは追い上げたところでのフィニッシュとなった。 中内田調教師も「前走の内容を考えると、今回はちゃんと走ってくれてましたし、道中のリズムやしまいの脚、最後までしっかり脚を使って走ってくれたと思います」と全力で王者に立ち向かった〝お嬢様〟をねぎらった。 「並ぶところまで持っていけなかったのは、やはりこの香港の偉大なチャンピオンの1頭ですから、全力で挑めたことをありがたく思います」と振り返ったのは鞍上・川田。リバティの頑張りをたたえつつ、地元の英雄に最上の敬意を払っていた。
東スポ競馬編集部