SNSはマスメディアをついに超えたのか…東浩紀「N党立花孝志の政治的な復活には驚いた」オールドメディアの最大の問題点
ネットメディアにもより大きな責任が求められる時代に
ーーネットメディアとしては、やはり注目を浴びている人の記事をどんどん出していかざるを得ない、というロジックがあります。そこで立花さんや石丸さんなど、ネット上で注目を浴びている人が、さらに注目を集めていく、という現象が起きていますよね。 ネットメディアにも自制が求められます。PV(ページビュー)数が上がるからといって、特定の人物ばかりを露出させる、というのはやはり中立的な報道姿勢ではありませんよね。 ReHacQ(リハック)やNewsPicks(ニューズピックス)などのネットメディアにも、これまで以上に大きな倫理的責任が求められてくるでしょう。今まではある種、「ネットメディアだから」ということで免責されてきましたが、そうはいかなくなります。ユーザーからもより厳しい視点でみられるようになるはずです。今までのようにオールドメディアを叩いているだけではいられなくなります。
オールドメディアの最大の問題点
ーーこれまでであれば、オールドメディアの責任ということばかりに注目が集まっていましたが、ネットメディアにも同様に責任が求められてくるということですね。 とはいえ、オールドメディアにもやはり問題はあります。 一番の問題は、コメンテーターの顔ぶれや意見の画一性です。テレビや新聞に同じ人ばかりが出て、みんなで同じことを言っている。長い歴史があるぶん、「業界」の意識が強くそうした画一性がさらに強化されてきてしまっている状況があります。 テレビや新聞はそうした「フィルター」を自ら壊していかなければなりません。オールドメディアが画一的な意見ばかりだから、結果として有権者はネットメディアに多様な意見を求めにいっている、ということだと思います。
東浩紀
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