【バイヤーズガイド】BMWのベストセラーSUV「BMW X1」多くのバリエーションとエンジンの中どれがお勧め?
BMW X1の購入アドバイス。X1はBMWの究極のベストセラーのひとつであり、多くのバリエーションとエンジンが用意されている。私たちはその(ほぼ)すべてをテストした。
BMWのドイツでの登録台数によれば、「X」と言えば「1」。2020年と2021年、ミュンヘン発の最小SUVは、各年とも2万5,000台以上の販売台数を記録し、大型兄弟車を大きく引き離している。昨年はモデルチェンジが行われ、この秋には第3世代の「BMW X1」が発売された。
珍しいことに、現在多くのモデルでバリエーションが縮小している一方で、新型「X1」では増加している。3種類のディーゼル、3種類のガソリンエンジン、2種類のプラグインハイブリッド、そして完全電気自動車の「iX1」が用意されており、間もなく2リッターターボで300馬力の「M35i」が加わる。4.50メートルの「X1」をモーター駆動するためのオプションは10種類となる。
今回のテストにBMWは、8つの異なるモデルを提供してくれることになった。小型プラグインハイブリッドの「25e」を除いて、現在入手可能なすべてのモデルをテストし、性能データを測定することができた。可能な限り多くの情報を得るため、数日間で合計3,000km以上を走った。
ベースモデルでも装備は充実
8台の「X1」のどれに座っても、コックピットの基本レイアウトは全部同じだ。左側には10.25インチのスピードメーターディスプレイがあり、ステアリングホイールのボタンで操作できる。中央は10.7インチのタッチスクリーン。このために追加料金を支払う必要はない。
デジタル化の副次的な効果として、ブラインドスイッチがなくなった。注文時に余計な項目にチェックを入れなかったとしても、乗り込んだときに貧乏くさいと感じることはないだろう。車内の雰囲気にさらに投資したい人は、かなり高価なスポーツシート(Mスポーツから標準装備)を注文するといいだろう。BMW流に言えば、高さ調整だけでなくチルトも可能で、横方向のサポートも魅力的だ。
Mスポーツシートは贅沢すぎる
さらに300ユーロ(約4万8千円)を支払えば、4ウェイランバーサポート(「アクティブシート」)を追加できる。しかし、「X1」の本質的な穏やかさを考えると、さらにスポーティなMスポーツシート(750ユーロ=約12万円)は不要に思える。少なくとも、前述の最上級モデル「M35i」が2023年11月に発売されるまでは・・・。