「並行輸入品」と書かれた「ブランド品」を買ったら、明らかな「偽物」が届きました。このような場合でも「返品」は難しいでしょうか…?
手頃な価格でブランド品が手に入ることから、フリマアプリやサイトで、「並行輸入品」のブランド品を購入することもあるでしょう。しかし、届いた商品が偽物だった場合は、どう対処したらよいのでしょうか。 本記事では、並行輸入品とはどのようなものかということや、誤って偽物を購入した際に返品・返金を求めることが可能なのかを解説します。トラブルなく買い物するためのポイントも参考にしてみてください。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
並行輸入品とは
並行輸入品とは、正規代理店ではない第三者が海外で購入したものを日本へ輸入し、販売している商品です。 ブランド品は、通常であれば正規代理店が仕入れます。正規代理店ではない第三者による並行輸入は、1970年代から法的に認められているため、違法行為ではありません。 ただし、特許庁の「Q2.商標権にかかる並行輸入」に記載されている内容によれば、あくまで「真正商品の並行輸入」であれば、商標権者から商標の使用許諾を得ていなくとも商標権の侵害ではないとされています。 つまり、並行輸入自体は違法ではないものの、今回のように偽物であった場合には、違法ということになってしまいます。 ■並行輸入品を買うメリット 並行輸入品を買うメリットとして、「価格」の安さが挙げられます。正規販売はいくつかのディーラーや会社を通すため、それぞれに仲介料がかかります。しかし、並行輸入品は直接購入・販売しているため、仲介料がかからず、その分安価であるとされています。 ■並行輸入品を買うときに気をつけること メリットもある並行輸入品ですが、今回のケースのように偽物を購入してしまう可能性もあり、注意が必要です。 仕入れた販売者や会社が意図的に偽物を販売しているわけでなくても、並行輸入は正規のルートで仕入れているわけではないため、海外の買付業者に対応してもらっているなかで偽物が混在する可能性もあるのです。 さらに正規代理店は、保証やアフターサービスが充実しており、万が一のときに修理や交換対応を受けられます。しかし、並行輸入品にはそのようなサービスを受けることが基本的にはできないとされています。
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