髙橋ひかるやサバンナも悩み中…。フィリップスが“睡眠の大切さ”を啓発するイベントを開催
人生の約3分の1の時間を費やしている睡眠は、人間の生活にとって最も大切な要素のひとつ。「睡眠が仕事のパフォーマンスに影響する」と考える人も多く、企業ごとに睡眠の制度などを定めている場合もある。とある企業では、1日6時間以上の睡眠で報酬がもらえる制度があったり、睡眠改善プログラムを設定したりと、世間では睡眠への意識改善が積極的に行われている傾向にある。 【写真】髙橋ひかるさんとお笑いコンビ・サバンナが登壇 株式会社フィリップス・ジャパン(以下、フィリップス)が実施した「睡眠調査2024」によると、「睡眠に満足している人」はわずか17%という結果になった。「睡眠の改善を行いたい」と思っている人は約80%と、多くの人が自身の睡眠に対して改善意識があることがわかる。 なかでも、睡眠中に呼吸が止まる、または浅く、弱くなることで、日常生活に障害を引き起こす疾患「SAS」(睡眠時無呼吸症候群)の潜在患者は、日本で約900万人いると言われている。そのうち、実際に治療を受けている患者は約70~80万人程度にとどまっているのが現状だ。 こうした状況を踏まえ、一般生活者によりよい睡眠の在り方やSASを治療することの大切さを知ってもらうための啓発イベント「SAS解決!快眠プロジェクト『あなたの睡眠は大丈夫?』~SAS(睡眠時無呼吸症候群)啓発イベント~」が、2024年11月19日に東京・渋谷で開催された。 ■サバンナ・高橋さんも治療中!「SAS」とは? イベントでは、女優の髙橋ひかるさん、お笑いコンビ・サバンナの高橋茂雄さんと八木真澄さんをはじめ、ゆみのクリニック渋谷桜丘の土肥智貴さん、ゆみのハートクリニックの本間美穂さんをゲストに迎え、SASの啓発を目的としたトークセッションが行われた。 現在SASの治療中であるサバンナ・高橋さんは、番組の企画をきっかけに5年前から治療を受けるようになったとして、自身の経験談を語った。最近、奥様に「いびきが大きい」と指摘され、別室でひとり寝かせられているというサバンナ・八木さんは、この日のイベントのためSASの検査を実施。トークショー中に検査結果発表が行われ、なんと八木さんもSASであることが発覚。思わぬ形で“SASコンビ”が誕生した。 髙橋ひかるさんは、「実は私、眠りに入るのがめちゃくちゃ遅いんですよ。撮影の現場などで長時間ライトに当たっているとアドレナリンが出てしまい、なかなか眠りにつけなくて…。『明日、台本大丈夫かな?』とかいろいろ心配しちゃうこともあって、深く眠れていないんです」と睡眠の悩みを明かしつつ、「50代のうちの父親にも無呼吸症候群のことを話してあげたいと思いました。睡眠を大切に、私も爆睡したいです」と話した。 土肥さんは、「SASのおもな負担としては、睡眠の質が低下することによってQOLが下がるだけではなく、心臓や血管、あとは脳、自律神経にも非常に影響が大きくあります」と、SASの危険性について説明。特に肥満の人に多いと言われているSASだが、日本人の場合、“顎が小さい”という原因から無呼吸が発生しやすいという傾向もあるのだとか。 本間さんは、「睡眠時無呼吸症候群は、成人男性に発生しやすいと思われがちですが、女性やお子さんも発生します。女性の場合は閉経後の女性ホルモン分泌低下が、子どもの場合はアデノイドや扁桃肥大などが、SASの原因になることがあります。加えて最近では、髙橋ひかるさんのような若い方もかかりやすくなっているんですよ」と、女性や若者の疾患可能性について述べた。 ■1966カルテットによる“快眠コンサート” トークショー後には、一般向け体験イベントとして快眠コンサートが開催。心地よい音楽は心身をリラックスさせ、睡眠の質を向上させる効果があると言われている。イベントでは、クラシック音楽グループ・1966カルテットが登場。 眠りを誘う曲としても知られているバッハの「ゴルトベルク変奏曲」など、ジャズ系やクラシック系のカルテット編成の静かな曲目を演奏し、多くの来場者を眠りへと誘った。クラシックを聴くと脳のアルファ波が多く現れ、心を落ち着かせる効果があるそうだ。ゆったりとしたリズムとリラックスを引き出す高周波音があり、大脳辺縁系を気持ちよく刺激し、幸せホルモンといわれる「βエンドルフィン」や「セロトニン」、神経伝達物質の「アセチルコリン」が分泌され、自律神経の働きを調節して安定させる作用がある。 なお、コンサートの最後には、目覚めるような曲を選曲し、プッチーニの「誰も寝てはならぬ」などを演奏した。 ■SASについて学べるクイズラリーも! 当日は、SASについての理解をより深めてもらうことを目的としたクイズラリーも設置。SASの症状や、検査、治療の方法などに関するクイズにすべて回答すると、快眠を叶える豪華グッズが当たるカプセルトイに挑戦できる。病気や睡眠についての正しい知識と快眠グッズで対策できるよう、さまざまな快眠グッズがプレゼントされ、今後の睡眠改善につながる体験となった。 いびきや眠りの浅さで悩んでいる人は、一度睡眠アプリで自身の睡眠をチェックをしたり、SASの検査を受けたりしてみてはいかがだろうか。