トヨタの箱形EVでサービスを創出しよう、愛知県がアイデア募集
モビリティーを活用した新たなサービスを愛知で創出する―。愛知県はトヨタ自動車の箱型電気自動車(EV)「イーパレット」を題材に、新たなサービスやビジネスを実現するアイデアの募集を始めた。19日に応募者向け説明会を開催。12月下旬にも1次審査を締め切り、5者程度を選出する。2025年3月上旬に最終審査を行う方針だ。大村秀章知事は「びっくり仰天するようなアイデアを期待している」と話す。 【写真】トヨタの箱形EV「イーパレット」 同コンテストは愛知県が開設したスタートアップ支援拠点「ステーションAi」(名古屋市昭和区)の会員企業約700社が対象。審査では新規性や独自性、実現可能性、収益性などを判断する。1次審査通過者については提案内容のブラッシュアップなどを県が支援。最終審査を勝ち抜いた最優秀者には実証実験の場などを提供し、実用化や社会実装をサポートする。 イーパレットは多様なサービスを創出できるようにトヨタが開発した“基盤”となるEV。使い方はアイデア次第で、移動とサービスを両立する。ドライバーを除き最大16人が乗車できる。富士スピードウェイ(静岡県小山町)などのレース場では移動販売車として活用している。全高2650ミリ×全幅2080ミリ×全長4950ミリメートル。開口部は1280ミリメートル。 トヨタCVカンパニーCV製品企画の牟田隆宏主査は「我々では思いも寄らないサービスが出てくることを楽しみにしている」と期待を示す。