もっと多くの人に知ってほしい…我が子に、絶対「させた方がいい経験」
子どものうちから自然の中で活動する機会を
「有事のサバイバル能力が身についた」という回答は、現代的な意味合いからも注目されます。 登山とは自然の中で、できるだけ人工物に頼らず、持てる知識と知恵とを総動員して、自分の身体を長時間活動させることです。もしも災害に見舞われてライフラインが途切れた場合、どうすべきかを判断して行動に移し、一定の期間耐え抜くことに、最も強さを発揮できるのは登山者だといってもよいでしょう。 現代では、子どもが自然の中で活動する機会が減っています。また、子どもに自然体験活動をさせてあげたいのだが、指導ができる人がいない、という話もよく聞くようになりました。 山岳部という本格的なレベルではなくても、山、あるいは自然の中で活動するという体験は、ぜひ子どものうちからさせてあげたいものです。 登山と身体の科学 運動生理学から見た合理的な登山術 安全に楽しく登山をするために、運動生理学の見地から、疲れにくい歩き方、栄養補給の方法、日常でのトレーニング方法、デジタル機器やIT機器の効果的な使い方などをわかりやすく解説。豊富なコラムで、楽しみながら知識が身につけられます!
山本 正嘉(鹿屋体育大学名誉教授)