「救急車」には料金がかからない? 「選定療養費」に「救急車代」は含まれるのでしょうか?
救急車の利用ポイント
「意識や呼吸がない」などの緊急時は、ためらわず即座に119番をして救急車を呼ぶ必要があります。 一方、救急車を呼ぶかどうか迷った場合には救急安心センター事業「#7119」へ電話するとよいでしょう。住んでいる都道府県の窓口へ自動転送され、医療相談チームが24時間年中無休(一部地域で異なる)で対応しています。 緊急性の高い場合には救急車の搬送要請へとつなげてくれるだけでなく、症状に基づく緊急性のアドバイスや受診の必要性、受診可能な医療機関の紹介が可能です。 子どもの場合、子ども医療電話相談事業「#8000」があります。救急安心センターと同様に自動転送され、小児科医師や看護師から子どもの緊急度の判断から症状への適切な処置や病院受診などのアドバイスを受けられます。 緊急性は低いものの自力で病院へ行くことが難しい場合には、民間救急の活用もおすすめです。応急処置以外の医療行為はできませんが、ストレッチャーなどの機材を搭載しているため、自力で歩けない状態でも病院まで搬送してもらえるようです。 利用料金は事業者によって異なりますが、公益社団法人東京防災救急協会がまとめる資料によると、初乗り30分まで(7.5キロメートル)3700円、以後30分または7.5キロメートル増すごとに3100円の加算(一例)といった料金で利用できるとしています。
救急車は無料でも選定療養費に注意しよう
緊急度が高い場合に救急車を利用し、そのまま入院・手術となれば選定療養費を支払う必要はありませんが、軽症にもかかわらず大きな病院へ搬送されてしまった場合には選定療養費が徴収されるケースがあるため注意しましょう。 出典 総務省「令和5年中の救急出動件数等(速報値)」の公表 茨城県 救急搬送における選定療養費の取扱いについて 公益社団法人東京防災救急協会 搬送料金の例(寝台自動車適用認可運賃の場合) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部