「賃貸」暮らしの夫婦2人。老後“ぜいたく”しなければ生活できる貯蓄額とは?「2000万円」なくても大丈夫なの? 目安を解説
老後の家計赤字への一般的な対策
前項にて、老後の家計が赤字になってしまう恐れがある旨を記載しました。ここからは、老後のゆとりある生活に向けた一般的な対策を紹介します。 ■老後に向けた資産形成 現在は老後に向けた資産形成の手段として、NISAやiDeCoといった有効な資産運用方法が確立されています。元本割れのリスクを理解した上で取り組む必要がありますが、長期・分散投資を前提に、資産運用を検討してみてください。 ■65歳以降も勤務し収入を得る 毎月の家計が赤字になってしまうのであれば、赤字分を補填(ほてん)するために働く手段もあるでしょう。もちろんいつまでも働き続けられる訳ではないので、一定の貯蓄を進めておく必要はあります。 ■出費を抑えた生活を送る 老後に向けた資産形成や、65歳以降の継続的な勤務が難しい場合には、出費を抑えた生活を送ることになるでしょう。この場合は生活満足度の低下が伴いやすく、ゆとりある生活にはなりづらいです。
まとめ
総務省統計局が発表しているデータをもとに計算すると、65歳以上夫婦が賃貸暮らしを続ける場合、平均として毎月「7万7166円」の赤字になることがわかりました。 老後に向けた資産形成や、65歳以降の継続的な勤務、出費を抑えた生活など、何かしらの対策を行う必要があるでしょう。なお、繰り返しにはなりますが、収入および支出は世帯それぞれで異なるため、本記事にて紹介したデータは1つの参考としてください。 出典 総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要 総務省統計局 令和5年住宅・土地統計調査 厚生労働省 令和5年簡易生命表 執筆者:小林裕 FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート
ファイナンシャルフィールド編集部