トランプ勝利で「高級腕時計相場は活性化する」。腕時計投資家の根拠とは
2020年からの腕時計相場
・2020年:安倍首相⇒菅首相/トランプ大統領 2019年夏から相場全体は下落傾向となっていたわけですが、そこに新型コロナが登場。緊急事態宣言が日本で発令されると、腕時計相場は「結構な下落」となりました。その際、ノーチラス(5711/1A-010)は、600万円程度にまで値下がりしていたといえます。ただ、2020年夏頃には、相場の下落が収束。2019年から続いた「下落トレンド」は、ちょうど1年ぐらいで終わったといえます。 そして、2020年8月頃からは、一部腕時計が上昇したのですが、この頃値動きしたのが、オーデマピゲのロイヤルオークやロレックスのK18モデルなど。これらは、その頃まで「特に目立って動く」という感じではなかったため、「目立って動くモデルが変わった」といえる節目でした。2020年9月から菅政権になったわけですが、「相場が安倍内閣時を超える」という状態になったといえます。以前の記事で触れた「安倍晋三を超えられるのは安倍晋三だけ」ということが覆りました。 ・2021年:菅首相⇒岸田首相/バイデン大統領 さて、2021年から合衆国大統領はバイデン氏になったわけですが、この時期の腕時計相場はどうなっていたかというと、「前代未聞の上昇」であります。2020年に反応していなかった、ノーチラスやデイトナが2021年になると目立った上昇傾向となり、過去最高値を更新。ノーチラス(5711/1A-010)は、2021年春に初の1000万円超えという水準に達しました。 ・2022年:岸田首相/バイデン大統領 2022年も2021年同様「目立った上昇」という現象が発生。特に2月、3月といった時期の上昇が凄まじく、その時期多くのモデルが過去最高値を大きく更新していました。ちなみに、この頃ノーチラス(5711/1A-010)は、最安値が2600万円となっていた時期があります。しかしながら、4月になるとそういった「上昇」に陰りが見え、その後は相場が下落傾向に転じてしまいます。結果的に、2022年2月、3月といった時期の「上昇分」が全て失われてしまうという状態になったといえます。 そういった目立った下落は2022年夏頃まで継続したのですが、一部モデルについては、「2022年春の上昇分が失われる」にとどまらず、2021年夏水準ぐらいにまで下がっていた状態がみられました。ただ、2022年10月には上昇となるモデルが多々出現。2022年春水準までは回復しなかったものの、値上がり傾向となっているモデルが多くありました。その上昇傾向はそこまで長く続かなかったのですが、その後は「横ばい」といった様子だったといえます。 ・2023年:岸田首相/バイデン大統領 2023年になっても、人気モデルの多くは「横ばい」といった状態が続いていたといえます。ただ、この時期から、それまで目立った上昇という印象がなかったモデルが上昇するように変化。特に、90年代頃のカルティエとオメガで上昇するモデルが多い印象がありました。 ・2024年:岸田首相⇒石破首相/バイデン大統領 そして、2024年も人気モデルの多くは「横ばい」といったところ。ノーチラス(5711/1A-010)は、1500万円前後という水準となっているのですが、これは2021年春と同じといった状態であります。