トランプ勝利で「高級腕時計相場は活性化する」。腕時計投資家の根拠とは
2016年以降の腕時計相場をおさらい
ここで、2016年から現在までの相場がどう(上昇・下落)だったかを振り返ってみたいと思います。 ・2016年:安倍首相/オバマ大統領 2016年の中古相場は、夏頃まで2015年水準とあまり変わりなしといったところ。つまり「横ばい」だったといえます。それが、夏頃からは、はっきりとした下落傾向となっていました。先にも述べたように、2013年から約3年にわたって上昇傾向が続いていたため、当時は「上昇に陰りが見えた」と思ったほどでした。しかし、そういった下落傾向は2016年の12月頃になると収束。トランプ氏勝利の後に高くなった雰囲気があったといえます。 ・2017年:安倍首相/トランプ大統領 2017年の1月からデイトナ16520を中心に「それまで見たことがないような“上昇”」となるモデルが増えていったのですが、当時の上昇幅は、2013年、2014年を上回るほど。2017年からは「数ヶ月で数十万円の変動」という値動きが珍しくなくなりました。また、その頃までパテックフィリップノーチラス(5711/1A-010)は、中古相場が定価とほぼ同様(約300万円)といった相場が続いていましたが、2017年4月頃から上昇。その結果、定価を上回るようになったといえます。 ・2018年:安倍首相/トランプ大統領 2018年も2017年と変わらず上昇傾向となっていました。夏頃には、ノーチラス(5711/1A-010)は580万円といった水準にまで上昇。2017年春頃まで300万円程度だったわけですから、相場が2倍近くになるという動きをしていました。 ・2019年:安倍首相/トランプ大統領 2019年になっても2017年、2018年と同様に相場は全体的に上昇となっている傾向がありました。特に2019年は、「一段と高くなっている」といえるほど、それまで以上に上昇幅が大きかったといえます。この頃、ノーチラス(5711/1A-010)は800万円台となっていました。しかし、夏頃からそういった上昇に陰りが見え、相場は下落気味となっていった経緯があります。この際は、特に「安値」となるこれといった原因が無いにも関わらず、相場が下落していたといえます。