トランプ勝利で「高級腕時計相場は活性化する」。腕時計投資家の根拠とは
―[腕時計投資家・斉藤由貴生]― 腕時計投資家の斉藤由貴生です。 先日、アメリカ大統領選挙が行われましたが、結果はトランプ氏の勝利となりました。ということで、今回は「トランプ氏勝利」ということを前提に今後の腕時計相場がどうなるかを考えてみたいと思います。
前回のトランプ勝利時:2016年
さて、前回トランプ氏が大統領選に勝利したのは2016年でありますが、まずは、その周辺時期の腕時計相場を振り返って見たいと思います。 日本の中古腕時計相場は、2013年のアベノミクス開始時から「上昇」傾向となっていたのですが、2014年、2015年ともに「年々高くなる」という印象がありました。しかしながら、2016年には「久々の下落」が発生。2016年夏頃から不思議と安くなってしまったのです。 しかし、2016年末頃までにはそういった「下落トレンド」は解消。そして、2017年になると、目立った上昇傾向となったのです。 つまり、トランプ氏が勝利する前は「下落」だったのが、勝利後に下落が解消。そして、大統領就任後は、目立った上昇となったわけです。 こういったことから考えると、今回の「トランプ氏勝利」ということも、腕時計相場に「上昇」という影響を及ぼす可能性があると、考えることができます。 しかしながら、2016年と今とでは、同じ「トランプ氏勝利」でも、他に異なる要素が多々存在。例えば、2016年当時の日本の総理大臣は安倍晋三氏でしたが、現在は石破茂氏であります。 以前の記事でもお伝えしましたが、安倍氏が首相の時は、腕時計相場が高い傾向があり、実際2006年からの第1時安倍内閣時でも、2012年末からの安倍内閣時も「どちらも時計相場が高い」となっているのです。 つまり、2016年時点では「安倍/トランプ」だったため、腕時計相場が上昇する環境としては、良い状態だったといえるのです。しかしながら、現在の日本の総理大臣との組み合わせだと「石破/トランプ」となるわけです。「安倍/トランプ」とは異なります。