内乱で急落した韓国ウォン…韓銀総裁「当分、以前の状態に戻ることは難しい」
韓国銀行のイ・チャンヨン総裁は10日、「当分、為替レートが以前の状態に戻ることは難しい」と話した。 国会企画財政委員会所属の野党議員11人はこの日午前、韓銀を訪問しイ総裁と主要幹部らに会い、外国為替・金融市場と実物経済状況を点検した。議員らの伝言によると、この席でイ総裁は、政治の不確実性の中でも韓国国内の経済政策とシステムは完全に作動しているという信頼を与えなければならないと強調した。 イ総裁は「政治状況とは別に、経済問題においては政府と与野党が協力して状況を安定的に管理する姿を見せなければならない。海外の投資家に韓国の国内経済プロセスが正常に作動しているというシグナルを与えなければならない」と述べたと、議員らは伝えた。韓国ウォンの対ドル相場についてイ総裁は、「当分(内乱事態)以前の水準に戻ることは難しい。今、為替相場が安定傾向に入ったとは言えない。市場が様子見している状況」と言及したという。 面談直後、野党幹事を務める共に民主党のチョン・テホ議員はブリーフィングルームを訪れ、「政治的不確実性が長引けば、韓国経済に甚大な打撃を与えかねないという意見を(委員らが)表明し、イ総裁も共感を示した」とし、「第4四半期の実体経済の成長に負担があるため、来年の財政政策で拡張的なアプローチが必要だという意見を提示した」と明らかにした。 キム・フェスン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )