【日本ハム】忘れても動じない!“ミルクボーイ”育成2位渋谷純希、何事もプラスに捉え下克上だ
連続の忘れ物にも動じません。 日本ハム育成ドラフト2位渋谷純希投手(18=帯広農)が8日、千葉・鎌ケ谷で始まった新人合同自主トレに参加した。 プロ入り用に準備したファイターズカラーの青い新グラブは、入れたつもりだった自身の名前の刺しゅうが入っていなかった。「自分のミスで、お願いするのを忘れた。今季はこれでいく」。6日の入寮時には「毎日飲んでいた」という「浦幌牛乳」も、実家の冷蔵庫に忘れたが「寮の冷蔵庫に北海道牛乳があった。いつも通り」。連続の忘れ物にも、平然としていた。 牛乳さえあれば、怖いものなしだ。帯広農では、生徒が育てた大豆から作ったきなこを牛乳で割り“オリジナルプロテイン飲料”として飲んできたが「きなこを今、帯広から送ってもらってます」。市販されているプロテインも飲んでいるが「届いたら、きなこプロテインと並行して飲んでいく」と、異種プロテイン注入で、サイズアップを図る。 年末年始の食べ過ぎによる増量にも、動じない。ドラフト指名後「体を大きくしよう」と張り切って食事をとり続けた結果、体重が6キロ増え90キロまで上がってしまった。「重くなり過ぎてしまったので、今は少し絞っている」。これまでは毎日牛乳1リットルを飲んで体をつくってきたが、今は1日250ccのパック3本程度におさえ、食事もほどほどにする“ほぼ腹八分目作戦”で、筋量を維持したまま目標の86キロに落とす試みを続け、既に2キロ減らした。 この日の自主トレでは、同学年のドラフト4位、清水大暉投手(18=前橋商)とキャッチボール。190センチの長身から投じられるボールに「やっぱり球も強くて、本当に負けてられないという気持ちが湧いてきました」。おかんではなく、自身が忘れっぽい“ミルクボーイ”は、何事もプラスに捉え、育成からの下克上を目指す。【永野高輔】