改めて学ぶ・新NISAの「成長投資枠」上手な活用法 個別株式への投資にチャレンジすることも可能
基本的には、会社の利益の状況で配当金の有無・増減が決定しますが、企業の方針によって、利益があっても配当金を支払わない場合、利益がなくても支払われる場合があります。そのため、配当金が多いからといって、たくさんの利益をあげているとは限りません。 頻度としては、本決算の際に年1回、あるいは中間決算もあわせて年2回支払う企業が多いです(日本企業の場合)。 配当金を受け取るには、権利確定日(多くの企業で決算日と同一日)時点で、株主名簿に登録されている必要があります。配当金を受け取りたい場合は、購入や売却のタイミングに注意しましょう。
■NISAを使っていても課税? ●新NISAでは、配当金の受け取り方に注意 受け取り方法は、次の3通りです。株式数比例配分方式を使わないと、新NISAを使っていても課税されてしまうため、注意してください。 ①株式数比例配分方式 すべての銘柄の配当金を証券口座で受け取る方式 ②登録配当金受領口座方式 すべての銘柄の配当金をあらかじめ指定した1つの銀行などの口座で受け取る方式 ③個別銘柄指定方式 銘柄ごとに銀行等の口座を指定して配当金を受け取る方式
●平均的な配当利回り 銘柄によって配当利回りはそれぞれですが、東証プライム市場に上場している全銘柄の平均配当利回り( 単純平均)は2.11%です(2024年7月11日時点)。 つまり、平均的な配当利回りの銘柄を200万円持っていると、年間で約4万2200円の配当収入が得られる、ということです。配当金を新NISAで上手に非課税で受け取ることも、重要な投資戦略です。 株式投資がうまくいけば、値上がり益を狙うこともできます。そのためには業績と財務の分析が必要です。基本となるポイントを押さえましょう。
■業績と財務の分析ポイント ●株式投資の基本は業績と財務の分析 個別株式に投資する際は、その株式を発行する企業の業績と、財務状況の分析が必要です。確認するべき内容のうち、代表的なものをみていきましょう。 ●業績の確認 業績確認は、売上高と営業利益のチェックが基本です。売上高はモノやサービスを売って得られた金額の合計です。営業利益は本業で稼いだ利益のことで、売上高から売上原価と販売管理費を引いた数値です。